青森県西津軽郡鰺ヶ沢町芦萢町字鹿子石の路傍(訪問日:2022年9月25日)一本杉集落の北口、NTT東日本芦萢電話交換所向かいの木立の中に民間信仰塔が隠れています。
ぱっと見はただの林ですが、マダニに怯えながら茂みをかき分けていくと…石塔群がお目見え。知らないと絶対に見逃す場所です。いずれの石塔にも銘文に墨書の跡が認められます。順に掲載していきます。
文字庚申塔①
刻銘「安政二夘天六月二十九日(1855) / 一本椙瀧渕村中 / 庚申」
自然石型
二十三夜塔
刻銘「嘉永七寅年甲七月廿三日(1854) / 一本椙瀧淵村中 / 二十三夜」
自然石型、彫像(日天月天、瑞雲)この三夜塔、元はこんな感じでツタ植物が碑面を這っていました。
文字庚申塔(幸神塔)②
刻銘「萬延元庚申年五月二十七日(1860) / 願主山城谷庄三郎敬白 / 幸神」
自然石型、彫像(日天月天、瑞雲)
ここにはもう1基、馬頭観音塔があるらしいのですが、見つけたのはそれらしい無銘の石塔のみ。こちらも無銘。探しきれなかっただけなら良いですがどこへ行ってしまったのでしょうか。
所在地