青森県西津軽郡鰺ヶ沢町日照田町字吉川(訪問日:2023年9月17日)県道190号線沿い、日照田集落の北端に地蔵堂が建っています。その脇に2基の石塔が置かれています。
そばにはこれらについての解説板が設けられています。
2基とも丸みを帯びた自然石型の板碑です。
応安八年銘板碑(1375)
紀年銘不詳板碑
地蔵堂の横の細い道を進むと大きな一本松が見えます。
一本松のそばには石塔が並んでいます。
向かって左から紹介します。
永徳二年銘板碑(1382)。先ほどの解説板に記された「一本松の板碑」です。
馬頭観音塔(馬像付馬頭観世音塔)①刻銘「明治四十四年五月(1911) / 馬頭觀世音」馬像
馬頭観音塔(馬像塔)②
刻銘「銘不詳」馬像
②は資料中に造立趣旨の不明な石塔として載っていますが、上掲の写真の通り、馬像がくっきりと陽刻されているのが見て取れるため馬頭観音塔と判断しました。
そしてこれはあくまで推測ですが、一本松の根元に小石が積み重ねてあったり、供養塔である板碑があったりすることから、ここがいわゆる馬捨て場であったのかもしれません。
地蔵堂の板碑の所在地
一本松の板碑と馬頭観音塔の所在地