千葉県白井市復の富ケ沢集落(訪問日:令和8年7月10日)
大字復の富ケ沢という集落には辻切りの風習が残っています。今回は石仏撮影の合間に辻切りを見てきましたので、備忘録として記しておきます。
当地の辻切りについての解説は以下の通り。
種別
無形民俗文化財
所在地
復(富ヶ沢)
概要
富ヶ沢の辻切りは、陰陽道や密教などに由来すると考えられる「鬼鬼鬼 急々如律令」の文字や五芒星、縦横各9本の格子文が書かれた特徴的な木札を下げたもので、市内に他に類例が無い、市内を代表する辻切り行事です。こうした形態の辻切りは千葉県下でも希少なものです。
用語解説
辻切り(つじきり)
辻切りとは、邪悪なものが外から侵入しないように地区の境界に設置するものです。
富ヶ沢の辻切り(市指定文化財)/白井市(令和8年7月15日閲覧)
1ヶ所目は集落の南口、船橋市大神保町に通じる道沿いにカラーコーンに挿してありました。
木札の裏面には品字様の鬼と急々如律令、富ヶ沢区、令和八年一月廿五日と墨書されています。
表面。五芒星と網目状の縦横9本の線が描いてあります。
周辺の様子。
2ヶ所目は東口です。
通学路注意の標識の脇に立っています。
撚った藁の輪っかも付属しています。
木札は1ヶ所目と同様の文句、図柄。
周辺の様子。
3ヶ所目は光明寺の植え込み、集落の北口にあたる地点にあります。
ここのは杉枝、幣束、お札がまだ残っていました。
お札には「御守護」の文字。
最後、4ヶ所目は集落の西口に電信柱で括ってあります。去年までの辻切りも保存されています。奥に写っている老夫婦にお話を伺うと、こういった風習は貴重になってきたから続けていきたい、とのことでした。
また、船橋市の金堀町というところでも辻切りを見たことがあるとおっしゃっていました。そちらは時間が足らず未訪問です。
ここのはお札と幣束が失われていますが、杉枝と注連縄は残っています。
歴代のお札。
令和6年のものは駒型の木札ではなかったようです。
足元にもお札やヤダケの残骸が見られました。
富ヶ沢集落のおおまかな所在地 35.772427171258684, 140.05039034632597