石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

風変わりな石仏石神

庚申塔2基(船橋市西船5丁目・路傍)

千葉県船橋市西船5丁目の路傍(訪問日:2024年3月16日)旧道と思しき道の三叉路にちょこっとだけ石積みがあり、その上に2基の石仏が置かれています。手前のものから載せます。青面金剛像庚申塔 刻銘「享保二十乙卯天十月吉日(1735) / 本□村中」御尊容(立像…

変わった庚申塔(厚木市山際・路傍)

神奈川県厚木市山際の路傍(訪問日:2024年2月9日)鈴野商店の真向かいの個人宅の塀に納められています。背後には解説板が設けられています。 解説板 庚申塔 六十日毎に巡ってくる庚申の日は厄日にあたり、その夜は庚申様を祈り、夜を徹して語り明かす民間信…

庚申塔群と二十二夜塔(行田市忍2丁目・清善寺)

埼玉県行田市忍2丁目の清善寺(訪問日:2023年12月27日)みずしろ通り沿い、行田市の市街地に位置する寺院です。山門をくぐった先の参道脇に石仏のまとめられたエリアがあります。まずは左側の庚申塔からです。青面金剛像庚申塔① 刻銘「正徳五乙未天三月吉日…

庚申塔2基(川口市飯塚4丁目・共同墓地)

埼玉県川口市飯塚4丁目の共同墓地(訪問日:2024年2月2日)墓地脇のスペースに石仏石塔(ここでは石神石塔が適当)が置かれています。どちらも庚申塔です。向かって右の庚申塔から載せます。文字庚申塔(猿田彦大神塔) 刻銘「安政四丁巳年三月(1857) / 飯塚…

庚申塔群と切支丹燈籠(目黒区下目黒3丁目・大鳥神社)

東京都目黒区下目黒3丁目の大鳥神社(訪問日:2024年2月3日)社殿。大鳥神社の創建は大同元年(806)にまで遡るそうです。 解説板① 大鳥神社下目黒3-1-2 この神社は、日本武尊の東征にゆかりがあるといわれるこの地に、大同元年(806)創建された区内最古の神…

兎霊供養塔と養蚕供養塔ほか(弘前市藤代1丁目・革秀寺)

青森県弘前市藤代1丁目の革秀寺(訪問日:2023年9月10日)津軽為信公を祀る曹洞宗寺院です。山門をくぐってすぐ右側に動物に関連する石造物が並ぶエリアがあります。向かって左手前のものから掲載します。まずはウサギを模った像を載せた、一見狛犬のような…

梵字馬頭観音塔と敷石供養塔(蕨市北町3丁目・三学院)

埼玉県蕨市北町3丁目の三学院(訪問日:2024年2月2日)三学院の参道と総門寺号標の手前に石塔が2基置かれています。向かって左のものは文化財指定を受けているようで、解説板が設けられていました。 解説板 蕨市指定文化財(昭和六一年四月指定)三学院梵字…

伝・天明飢饉供養塔(弘前市五代・才兵衛地蔵堂)(津軽地方の天明飢饉供養塔 #38)

青森県弘前市五代字早稲田の才兵衛地蔵堂(訪問日:2023年9月10日)上五代バス停のそばにある地蔵堂です。堂宇は以前は木造でしたが、近年に建て替え工事が行われたようです。「才兵衛地蔵堂」の額の前に人丈ほどの石塔が建っています。飢饉供養塔です。天明…

庚申塔2基と水虎様ほか(五所川原市姥萢・稲荷神社)

青森県五所川原市姥萢字船橋の稲荷神社(訪問日:2024年1月4日)稲荷神社の前にほぼ色の剥げてしまった鳥居と石塔群があります。手前から順に掲載します。積雪により判読の怪しい箇所もありますのでご容赦ください。百万遍供養塔(百万遍塔) 刻銘「大正六年…

倶利伽羅不動庚申と庚申塔群ほか(豊島区高田2丁目の目白不動尊慈眼寺)

東京都豊島区高田2丁目の目白不動尊慈眼寺(訪問日:2023年12月26日)山門山門をくぐってすぐ右手、墓地へ続く石段の左右に石仏群が置かれています。手前のものから順に掲載します。三猿像庚申塔① 刻銘「延宝五丁巳歳八月十六日(1677) / 庚申塔信心衆」三猿…

庚申塔2基と二十三夜塔(黒石市ぐみの木1丁目・路傍)

青森県黒石市ぐみの木1丁目の路傍(訪問日:2023年9月12日)佐藤マンションの前、大字株梗木横丁との境に植えられた一本松の下に石塔群があります。向かって右から載せます。文字庚申塔(猿田彦大神塔)① 刻銘「天保十四癸卯年十月十九日(1843) / 講中 / 祭…

お七地蔵と庚申塔(大田区大森北3丁目・密厳院)

東京都大田区大森北3丁目の密厳院(訪問日:2023年11月11日)酉の市の喧騒から離れた場所に位置する真言宗寺院です。山号「八幡山」扁額山門の前には2種の解説板が設けられています。 解説板① 大田区文化財地蔵菩薩立像(俗称お七地蔵) この地蔵は、江戸大…

溺死者供養塔と庚申塔2基ほか(品川区南品川3丁目・品川寺)

東京都品川区南品川3丁目の品川寺(訪問日:2023年8月22日)旧東海道の青物横丁商店街にある真言宗寺院です。商店街から境内に向かって歩くとすぐ左手に東京都指定有形文化財である銅造地蔵菩薩坐像が露坐で置かれています。江戸六地蔵の一つで、本像は第一…

しばり地蔵尊(品川区南品川2丁目・願行寺)

東京都品川区南品川2丁目の願行寺(訪問日:2023年8月22日)境内の隅に立派な瓦葺きの屋根の構造物が建っています。なにやら石仏が祀られているようです。由来板もありました。 由来板 しばり地蔵尊 この地蔵尊は承応元年(一六五二年)に造立されたと伝わる…

猫碑と鬼コほか(弘前市楢木・石上神社)

青森県弘前市楢木字牧野の石上神社(訪問日:2023年9月19日)雨の降りしきる中での参拝でした。「石上神社」扁額社殿の左手に石塔群があります。向かって右から紹介します。文字庚申塔①刻銘「文政五壬午年八月十九日(1822) / 楢木村講中 / 庚申塔」 文字庚申…

愚痴聞地蔵尊と庚申塔ほか(上野原市上野原・慈眼寺)

山梨県上野原市上野原の護國山慈眼寺(訪問日:2023年11月3日)慈眼寺入り口。目新しい三界万霊塔があります。本堂。訪問当時、法要が執り行われていました。境内の隅に石仏群の置かれたエリアがあり、複数の民間信仰塔の存在を確認できます。手前の向かって…

地蔵菩薩像庚申塔2基と日限地蔵尊(足立区千住1丁目・慈眼寺)

東京都足立区千住1丁目の千龍山慈眼寺(探訪日:2023年8月16日) 慈眼寺の山門山号扁額山門前の山門修復記念碑(山門脩復記念碑) 山門をくぐったすぐ右手に「日限地蔵尊」と刻まれた石塔があります。 刻銘「明治六年十月廿八日遷化(1873) / 日限地藏尊 / 和…

弁才天坐像庚申塔(足立区千住仲町・千住仲町氷川神社)

東京都足立区千住仲町の千住仲町氷川神社(探訪日:2023年8月17日) 千寿七福神・弁財天を祀る神社です。末社に江島神社があります。江島神社は稲荷神社・三峯神社のそばです。解説板が設けられていました。 解説板 千寿弁財天 (千寿七福神)祭神 市杵島比…

かんかん地蔵尊と仲直し地蔵尊(足立区千住5丁目・安養院(長福寺))

東京都足立区千住5丁目の西林山安養院(探訪日:2023年8月16日) 安養院の駐車場の隅に石仏群が数多の幟を伴って安置されています。 正面向かって左から紹介します。いずれも背丈ほどある大きさです。 かんかん地蔵尊。元禄十二年(1699)建立とのこと。表面が…

石仏群(藤沢市石川・佐波神社)

神奈川県藤沢市石川の佐波神社(探訪日:2023年3月11日) 鳥居をくぐったすぐ右手に石仏群が立ち並んでいました。 文字庚申塔 その1刻銘「右 あつき道」「安政四丁巳正月吉日(1857) / 相州高座郡石川村」 青面金剛像庚申塔 その1 刻銘「正徳六丙申天正月吉日…

勝軍地蔵像塔(邑楽郡板倉町岩田・岩田区民会館)

群馬県邑楽郡板倉町岩田の岩田区民会館(探訪日:2023年8月3日) 会館の敷地の隅に台石含め大変大きい石仏が安置されています。勝軍地蔵像塔(勝軍地蔵騎馬像塔)刻銘「享保十二未天六月廿四日(1727) / 本願主宝悟院 / 奉造立勝軍大地蔵菩薩今世後世善能引導…

牛頭天王立像塔(館林市堀工町・八坂神社)

群馬県館林市堀工町の八坂神社(探訪日:2023年8月3日) 八坂神社の扁額社殿はなく、御神体である牛頭天王の石仏が祀られています。青面金剛像にも馬頭観音像にも見えますが、三猿やショケラを従えていない点や非合掌(馬口印でない)である点で区別がつきま…

勝軍地蔵像塔と庚申塔2基ほか(邑楽郡板倉町下五箇・路傍)

群馬県邑楽郡板倉町下五箇の路傍(探訪日:2023年8月3日) 谷田川の土手へ続く道に石仏群があります。 標柱が立っていたので文化財であることはすぐ分かりました。標柱「板倉町指定重要文化財 勝軍地蔵尊」 近年に設けられた解説板もあります。 解説板 国選…

阿弥陀石棺仏と花供養塔(渋谷区東3丁目・福昌寺)

東京都渋谷区東3丁目の渋谷山福昌寺(探訪日:2023年7月27日) 本堂を含む建物は近代的な建築です。山門をくぐって左手を見ると石仏と石塔が目に飛び込んできます。石仏は写真だと伝わりづらいですが、なかなかの大きさです。 解説板 東三丁目10番13号曹洞宗…

三重県最大の石仏、お大仏さん(伊勢市大湊町・大湊墓地)

三重県伊勢市大湊町の大湊墓地(探訪日:2023年5月6日) 墓地入り口の六地蔵墓地内には墓塔などが並んでおりますが、その一角にひときわ大きい石仏が安置されています。お大仏(おぼとけ)さんです。 解説板 お大仏さん大湊住人の山中道喜が京都の道栄堂素と…

青面金剛像庚申塔(伊勢市辻久留・北向幸神神社)

三重県伊勢市辻久留1丁目の北向幸神神社(探訪日:2023年5月5日) 辻久留公民館に隣接しています。市川塔南揮毫の「幸神」扁額。「さいのかみ」と読みます。財団法人伊勢文化会議所が設置した解説板 解説板 北向庚申塔 青石材。伊勢市で一三〇余の庚申塔中、…

青面金剛像庚申塔と塩地蔵尊(千代田区麹町・心法寺)

東京都千代田区麹町6丁目の常栄山心法寺(探訪日:2023年7月25日) 心法寺は慶長二年(1597)に開創。開山は然翁聖山上人で、開基は徳川家康とのこと。本堂の向かって左手前に地蔵菩薩像塔2基(塩地蔵尊)と宝篋印塔があります。両塔とも塩の研磨作用により像…

六地蔵塔と火防地蔵(新宿区信濃町・長安寺)

東京都新宿区信濃町2丁目の深谷山長安寺(探訪日:2023年7月25日) 元々参拝の予定はありませんでしたが、こちらの看板に文化財がある旨記されていたので寄ってみました。 解説板 新宿区登録有形文化財 歴史資料長安寺の六地蔵塔所在地 新宿区信濃町二番地八…

脱衣婆像と閻魔大王像ほか(新宿区須賀町・勝興寺)

東京都新宿区須賀町の法輪山勝興寺(探訪日:2023年7月25日) アニメーション映画「君の名は。」で知られる須賀神社の近くにある曹洞宗寺院です。丸彫地蔵菩薩立像塔。錫杖部がやや欠けています。通称「首の繋がる地蔵」。由来は以下の通り。 参道右手に正面…

庚申塔と豆腐地蔵尊ほか(新宿区若葉2丁目・東福院)

東京都新宿区若葉2丁目の寶珠山東福院(探訪日:2023年7月25日)本堂にあたる建物の手前に「豆腐地蔵尊」の扁額が掛かった堂宇があります。 このお地蔵さんの由来が詳らかに記されている記事(豆腐地蔵尊(東福院) - お地蔵さんブログ (hatenablog.com))が…