青森県弘前市楢木字牧野の石上神社(訪問日:2023年9月19日)雨の降りしきる中での参拝でした。
「石上神社」扁額
社殿の左手に石塔群があります。向かって右から紹介します。
文字庚申塔①刻銘「文政五壬午年八月十九日(1822) / 楢木村講中 / 庚申塔」
文字庚申塔②
刻銘「慶應四戊辰年三月十二日(1868) / 村中 / 庚申塔」
文字庚申塔③
刻銘「昭和十二年旧八月二十六日(1937) / 建之 角田利助 / 庚申塔」
二十三夜塔
刻銘「昭和十二年九月二十三日(1937) / 建之 角田利助 / 二十三夜」
上掲の庚申塔と二十三夜塔のほか、そばには種々の石造物が並びます。
鬼コ
石造の鬼コです。通常、津軽の鬼コは鳥居の貫や額束に飾られますが、ここでは接地して置かれています。その点では大変珍しいです。ただ、資料によってはこれを鬼コに含めていないものも存在します。
御尊容。像容の保存状態は良好です。
龍頭像。もとは何だったのか、何のために造立されたのか一切不明です。狛犬?①
造形は明らかに犬です。しかし狛犬っぽくはないですし、似た彫り方の対となるはずのもう1基は見当たりませんでした。
狛犬?②
①とはまた異なる造形です。こちらは狛犬の特徴があります。
猫碑。津軽地方では2、3基の猫碑が確認されていますが、こちらは資料未掲載です。造立年などの刻銘は認められません。
石上神社の所在地