石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

猫碑と鬼コほか(弘前市楢木・石上神社)

青森県弘前市楢木字牧野の石上神社(訪問日:2023年9月19日)f:id:nagatorowo2:20231209000816j:image雨の降りしきる中での参拝でした。
f:id:nagatorowo2:20231209000812j:image「石上神社」扁額
f:id:nagatorowo2:20231209000731j:image社殿の左手に石塔群があります。向かって右から紹介します。
f:id:nagatorowo2:20231209000804j:image文字庚申塔f:id:nagatorowo2:20231209001002j:image刻銘「文政五壬午年八月十九日(1822) / 楢木村講中 / 庚申塔


f:id:nagatorowo2:20231209000742j:image文字庚申塔

刻銘「慶應四戊辰年三月十二日(1868) / 村中 / 庚申塔


f:id:nagatorowo2:20231209000739j:image文字庚申塔

刻銘「昭和十二年旧八月二十六日(1937) / 建之 角田利助 / 庚申塔


f:id:nagatorowo2:20231209000735j:image二十三夜塔

刻銘「昭和十二年九月二十三日(1937) / 建之 角田利助 / 二十三夜」

上掲の庚申塔と二十三夜塔のほか、そばには種々の石造物が並びます。
f:id:nagatorowo2:20231209000723j:image鬼コ
f:id:nagatorowo2:20231209000716j:image石造の鬼コです。通常、津軽の鬼コは鳥居の貫や額束に飾られますが、ここでは接地して置かれています。その点では大変珍しいです。ただ、資料によってはこれを鬼コに含めていないものも存在します。
f:id:nagatorowo2:20231209000720j:image御尊容。像容の保存状態は良好です。

f:id:nagatorowo2:20231209000727j:image龍頭像。もとは何だったのか、何のために造立されたのか一切不明です。f:id:nagatorowo2:20231209000708j:image狛犬?①
f:id:nagatorowo2:20231209000712j:image造形は明らかに犬です。しかし狛犬っぽくはないですし、似た彫り方の対となるはずのもう1基は見当たりませんでした。
f:id:nagatorowo2:20231209000704j:image狛犬?②

①とはまた異なる造形です。こちらは狛犬の特徴があります。
f:id:nagatorowo2:20231209000809j:image猫碑。津軽地方では2、3基の猫碑が確認されていますが、こちらは資料未掲載です。造立年などの刻銘は認められません。

石上神社の所在地