富山県黒部市宇奈月町明日の千光寺(訪問日:2024年3月27日)
今回から「富山県の庚申塔」シリーズを開始します。記念すべき第1回目の記事です。当地の地名「明日(あけび)」を山号に冠する真言宗寺院。石段の左右それぞれに石仏があります。まずは寺号標脇の庚申塔から。左後ろに設けられた解説板は本塔とは関係ありません。
青面金剛像庚申塔
刻銘「(銘不詳)」御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、笠付角柱型)、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、三叉戟、矢、宝輪、弓、円形光背、火焔光)二童子像二邪鬼像と四夜叉像
石段右脇の堂宇には2基の丸彫の延命地蔵菩薩が祀られています。石段をやや上った、山門の手前あたり。この辺にとても小ぶりの地蔵菩薩塔と馬頭観音塔が置かれています。実際に見るとどちらも本当に小さいです。
馬頭観音塔(馬頭観音坐像塔)
刻銘「(銘不詳)」
御尊容(坐像、三面六臂、舟形光背型)、その他像容・彫像(三叉戟、宝棒、羂索)
さらに石段を上がると今度は三十三観音石仏の祀られた石造の堂宇があります。どれにも見事な彩色が見られますが、当時の私はなぜか撮り忘れています。めちゃくちゃ後悔中です。
余談ですが、事前に仕入れていた情報によれば当寺院にはあと2基の庚申塔があるとのことでしたが、境内の一通り回ってもどこにあるのかさっぱり分かりませんでした。
どなたかご存知の方はご教示ください。
千光寺の所在地