石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

天明飢饉供養塔(黒石市黒石・路傍)(津軽地方の天明飢饉供養塔 #19)

青森県黒石市黒石の路傍(訪問日:2023年9月12日) 三叉路の木々に隠れるように安置されています。天明飢饉供養塔 刻銘「南無妙法蓮華経 / 夘辰死亡㚑三十三年爲菩提」「文化十三丙子天七月十七日(1816) / 元町講中」 台石には「平成5年10月 五和商事」と刻…

東京都市部の庚申塔 #7(三鷹市中原4丁目・路傍)

東京都三鷹市中原4丁目の路傍(訪問日:2023年10月14日)春清寺別院苦楽院の南東、T字路に堂宇があり、庚申塔はその中に祀られています。解説板も設けられていました。 解説板 三鷹市 指定文化財石造庚申供養塔 陰陽五行思想では、十干十二支の組み合わせで…

東京都市部の庚申塔 #6(調布市深大寺東町5丁目・深大寺野ヶ谷墓地)

東京都調布市深大寺東町5丁目の深大寺野ヶ谷墓地(訪問日:2023年10月14日)墓地の中央部にお地蔵さんが3基まとめられています。丸彫地蔵菩薩立像念仏供養塔① 刻銘「明和五戊子年十月吉日(1768) / 上野谷村 願主浄念 同五右ヱ門母 / 念佛講中二十人」御尊容…

津軽地方の庚申塔 #17(弘前市鳥井野・保食神社)

青森県弘前市鳥井野字長田(宮本?)の保食神社(訪問日:2023年9月13日)アップルロード沿いに鎮座する小さな社です。境内に石塔が2基立っています。百万遍供養塔(百万遍供羪塔) 刻銘「文化三丙寅天五月吉日(1806) / 願主 村中 / 奉祈百万遍供羪塔 / 種子〈…

津軽地方の庚申塔 #16(つがる市木造土滝・路傍)

青森県つがる市土滝字稲葉の路傍(訪問日:2023年9月20日)つがる市木造浄化センター前に紅の鳥居が立っています。鳥居を伴う石仏石塔は、津軽地方ではよく見る光景です。正面向かって右から紹介します。南無妙法蓮華経大黒天神甲子塔(題目甲子塔) 刻銘「…

東京都市部の庚申塔 #5(調布市西つつじヶ丘1丁目・金子厳島神社)

東京都調布市西つつじヶ丘1丁目の金子厳島神社(訪問日:2023年10月14日)社殿の正面向かって左の木の根元に安置されています(暗い画像で申し訳ございません)。青面金剛像庚申塔 刻銘「安永六丁西年十月廿八庚申日建之(1777) / 武州多摩郡金子村講中廿六人…

宮城県の庚申塔 #1(仙台市宮城野区榴ヶ岡・榴岡天満宮)

宮城県仙台市宮城野区榴ヶ岡の榴岡天満宮(訪問日:2023年10月7日)境内社である躑躅岡八幡神社のそばに安置されていました。正面向かって左から紹介します。文字庚申塔(篆書体)① 刻銘「文化五年蒼龍戊辰五月吉祥日(1808) / 庚申」 自然石型 文字庚申塔 そ…

東京都市部の庚申塔 #4(調布市深大寺東町3丁目・路傍)

東京都調布市深大寺東町3丁目の路傍(訪問日:2023年10月14日)三叉路に建てられた堂宇に庚申塔が納められています。道標を兼ねているため、今までに原位置から動かされたことがないものと思います。青面金剛塔(併用道標) 刻銘「于時寛政四壬子年十一月建…

東京都市部の庚申塔 #3(調布市佐須町2丁目・祇園寺)

東京都調布市佐須町2丁目の虎狛山祇園寺(訪問日:2023年10月14日)天台宗寺院です。西暦750年、満功上人(まんくう)が開基となり創建されました(虎狛神社にて配布された冊子参照)。現在は坐禅体験のできる寺院として知られているそうです。手水鉢。享保十…

東京都市部の庚申塔 #2(調布市下石原1丁目・源正寺)

東京都調布市下石原1丁目の金剛山源正寺(訪問日:2023年10月14日) 山門手前、都道119号線に面した地蔵堂に石仏群が納められています。民間信仰塔は正面向かって右側にあります。 青面金剛像庚申塔①刻銘「寛延二己巳天□月□〜□(1749)」 御尊容(立像、一面六…

津軽地方の庚申塔 #15(西津軽郡鰺ヶ沢町館前町・路傍)

青森県西津軽郡鰺ヶ沢町館前町字山口の路傍(訪問日:2023年9月17日)地蔵堂の横、個人宅の前に安置されています。 幸神は「さえのかみ」と訓じ、ほかの地方では道祖神塔とされますが、音で「こうしん」と読むため津軽地方においては庚申塔の扱いを受けてい…

東京都市部の庚申塔 #1(狛江市中和泉5丁目・山谷庚申塔)

東京都狛江市中和泉5丁目の山谷庚申塔(訪問日:2023年10月14日)品川道沿いの閑静な住宅街の一角に、「山谷庚申塔」という立札とともに立派な堂宇が建っています。その前に解説板が設けられていました。 解説板 山谷庚申塔この庚申塔は狛江市に二十五基残っ…

津軽地方の庚申塔 #14(弘前市高屋・愛宕神社)

青森県弘前市高屋字本宮の愛宕神社(訪問日:2023年9月10日) ▼関連記事 nagatorowo2.hatenablog.com 社殿の正面向かって左側、境内と一般住宅とを隔てる塀に寄り添う形で、計6基の石塔が並んでいます。いずれも庚申塔です。 写真右から紹介します。文字庚申…

天明飢饉供養塔(つがる市木造千代町・田町共同墓地)(津軽地方の天明飢饉供養塔 #18)

青森県つがる市木造千代町の田町共同墓地(訪問日:2023年9月20日) 墓地の奥、個人墓の横に安置されています。一見では、これが飢饉供養塔と気づきにくい佇まいです。天明飢饉供養塔 刻銘「紀年銘不詳 / 天明死亡碑」 上記の通り、銘文のみで造立年を知るこ…

天明飢饉供養塔(弘前市百沢・共同墓地)(津軽地方の天明飢饉供養塔 #17)

青森県弘前市百沢字寺沢の共同墓地(訪問日:2023年9月13日)岩木山神社のお山参詣の帰りに寄りました。墓地の中央部に複数の地蔵菩薩像塔とともに安置されています。天明飢饉供養塔 刻銘「文化十二乙亥年二月廿日(1815) / 村中 / 餓死供養塔 / 種子〈ア〉」…

群馬県の庚申塔 #16(館林市楠町・路傍)

群馬県館林市楠町の路傍(訪問日:2023年8月3日)文字庚申塔刻銘「大正六年十一月吉日(1917) / 小川丈吉 / 庚申塔」 角柱型 所在地

東京都23区の庚申塔 #17(足立区千住1丁目・慈眼寺)

東京都足立区千住1丁目の千龍山慈眼寺(訪問日:2023年8月16日)慈眼寺の山門山号扁額山門前の山門修復記念碑(山門脩復記念碑) 山門をくぐったすぐ右手に「日限地蔵尊」と刻まれた石塔があります。 刻銘「明治六年十月廿八日遷化(1873) / 日限地藏尊 / 和…

東京都23区の庚申塔 #16(足立区千住仲町・千住仲町氷川神社)

東京都足立区千住仲町の千住仲町氷川神社(訪問日:2023年8月17日)千寿七福神・弁財天を祀る神社です。末社に江島神社があります。江島神社は稲荷神社・三峯神社のそばです。解説板が設けられていました。 解説板 千寿弁財天 (千寿七福神)祭神 市杵島比売…

神奈川県の庚申塔 #6(横浜市戸塚区東俣野町・小堂)

神奈川県横浜市戸塚区東俣野町の小堂(訪問日:2023年8月23日) 五叉路に石仏群の納められたお堂があります。 地蔵菩薩立像塔(阿弥陀如来像?) 刻銘「元禄二己巳歳十月十五日(1689)」 舟形光背型 青面金剛像庚申塔 刻銘「元禄五壬申天十一月吉日(1692) / …

馬乗り馬頭観音(木更津市有吉・路傍)

千葉県木更津市有吉の路傍(訪問日:2023年2月14日) 個人宅の石垣の脇にあります。 三面六臂像 刻銘「天保六乙未年六月廿一日(1835)」 所在地

天明飢饉供養塔(弘前市高屋・愛宕神社)(津軽地方の天明飢饉供養塔 #16)

青森県弘前市高屋字本宮の愛宕神社(訪問日:2023年9月10日) 神社境内の隅に安置されています。わざわざ他の石碑と分けて置かれていることから、この辺りが原位置であったのでしょう。 あるいは餓死・疫死した人々を埋めた「イコク穴」があったのかもしれま…

道祖神塔(藤沢市柄沢1丁目・路傍)

神奈川県藤沢市柄沢1丁目の路傍(探訪日:2023年8月23日) 小池製作所のそばに道祖神塔が立っていました。 道祖神塔(再建塔) 刻銘「昭和二十一年一月十四日再建(1946) / 柄澤村中之町氏子中」 所在地

神奈川県の庚申塔 #5(藤沢市柄沢・柄沢神社)

神奈川県藤沢市柄沢の柄沢神社(訪問日:2023年8月23日) 鳥居の左右脇に石仏石塔が並んでいます。土地開発により近傍から集められたものでしょうか。 鳥居の正面向かって左側の左端から紹介します。 文字庚申塔(青面金剛塔、篆書体)①刻銘「明治三十五年四…

東京都23区の庚申塔 #15(足立区千住5丁目・安養院(長福寺))

東京都足立区千住5丁目の西林山安養院(訪問日:2023年8月16日)安養院の駐車場の隅に石仏群が数多の幟を伴って安置されています。 正面向かって左から紹介します。いずれも背丈ほどある大きさです。 かんかん地蔵尊。元禄十二年(1699)建立とのこと。表面が…

神奈川県の庚申塔 #4(藤沢市石川・佐波神社)

神奈川県藤沢市石川の佐波神社(探訪日:2023年3月11日)鳥居をくぐったすぐ右手に石仏群が立ち並んでいました。 文字庚申塔①刻銘「安政四丁巳正月吉日(1857) / 相州高座郡石川村」 「右 あつき道」山状角柱型 青面金剛像庚申塔① 刻銘「正徳六丙申天正月吉日…