石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

変わった庚申塔(厚木市山際・路傍)

神奈川県厚木市山際の路傍(訪問日:2024年2月9日)f:id:nagatorowo2:20240209204532j:image鈴野商店の真向かいの個人宅の塀に納められています。f:id:nagatorowo2:20240209204744j:image背後には解説板が設けられています。

解説板 庚申塔 六十日毎に巡ってくる庚申の日は厄日にあたり、その夜は庚申様を祈り、夜を徹して語り明かす民間信仰があった。(これを庚申待という)
 六十年毎の庚申年には塔を建てる慣習があり、庚申年にあたる万延元年に山際村下組の人達により建立されたものである。
 塔の左右側面に二十二人の刻名あり

 

f:id:nagatorowo2:20240209204536j:image文字庚申塔(かのえさる塔、笠付角柱型)


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刻銘「萬延元庚申歳十二月吉日(1860) / 相州愛甲郡山際村下組 / □本書堂六十六歳書 / かのえさる」f:id:nagatorowo2:20240209204540j:image三猿像。法被を羽織った3匹の猿が蟹(中央の猿の足元。猿の両足をハサミで挟んでいる?)と戯れています。かの有名な猿蟹合戦を描写しているのでしょうか。

このような面白おかしい猿を刻む庚申塔がこの辺りには多く現存します。

所在地