東京都品川区南品川3丁目の品川寺(訪問日:2023年8月22日)旧東海道の青物横丁商店街にある真言宗寺院です。
商店街から境内に向かって歩くとすぐ左手に東京都指定有形文化財である銅造地蔵菩薩坐像が露坐で置かれています。
江戸六地蔵の一つで、本像は第一番。宝永五年(1708)に鋳造されました。
御尊容
台石の刻銘「寶永五戊子天九月大吉祥日開□(眼?)(1708) / 勧化之沙門深川地藏坊正□(元) / 武州江戸六地藏大菩薩」
後ろ姿。写真では伝わりにくいですが相当な大きさです。
銅造地蔵菩薩坐像のそばには溺死者供養塔が建っています。
刻銘「明治廿九年二月十一日(1896) / 品川灣溺死者 田中彦太郎(以下人名略) / 有志者 東京灣艀株式會社長 瀬取方 鈴木由三郎(以下人名略) / 溺死者供養之塚」
山門
山門の右手前に宝篋印塔が建っています。
なんと亀趺です。亀の首ももげることなく全体的に良好な残存具合と言えます。
台石には盃状穴が確認できます。
水神塔。宝篋印塔のそばの茂みに覆われていました。
山門をくぐると右手に薬師堂が建ち、そのそばに石塔群があります。
向かって左から紹介します。
道祖神塔刻銘「昭和五十六年十月吉日(1981) / 道祖神みちしるべ」
文字庚申塔①刻銘「寛政七年乙卯秋九月(1895) / 三好氏 / 庚申塔」
文字庚申塔②
刻銘「延寳八庚申年十一月五日(1680) / 種子〈バク〉」基壇の三猿像と二鶏像
品川寺の所在地