東京都足立区千住5丁目の西林山安養院長福寺(探訪日:2023年8月16日)
以前の記事の続きです。
安養院の山門
山門の左手前に石仏群が安置されています。近傍から寄せ集められたものと思います。
向かって左から紹介します。
青面金剛像庚申塔①
刻銘「元禄十五壬午九月上旬日(1702) / 奉送三尸之毒虫二世願滿孕」
御尊容(立像、一面六臂、合掌型、笠付角柱型(唐破風))、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、三叉戟、矢、宝輪、弓、二鶏、一邪鬼、三猿)
銘文の「三尸之毒虫」から分かる通り、三尸説を反映した庚申塔です。都内での報告例は数に限りがあります。
刻銘「于時寛文四甲辰十月二日(1664) / 千住町 / 奉納庚待供養二世安樂攸 / 種子〈イー〉」
御尊容(立像、舟形光背型)、彫像(三猿)
青面金剛像庚申塔②刻銘「貞享三丙寅天建之(1686) / 寛延二己巳天再建(1749) / 寛政年中再建 / 安政二乙夘天再建(1855) / 明治六癸酉天再建(1873)」
御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、雑型(笠付角柱型との折衷))、その他像容・彫像(三叉戟、矢、宝輪、弓、一邪鬼)
再建を繰り返してきた庚申塔です。もとの像容がいかなるものであったか気になります。
安養院(長福寺)の所在地