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谷島の八庚申(阿波市阿波町谷島北・路傍)徳島県の庚申塔 #33

徳島県阿波市阿波町谷島北の路傍(訪問日:2024年8月13日)f:id:nagatorowo2:20241206010810j:image川北街道、つまり県道12号線と並走する旧道沿いに庚申塔群があります。これらは「谷島の八庚申」と呼称されるもので、現在でも盛大に祭り(庚申講)が催されているとのこと。

実数は9基なのですが、当地ではなぜか八庚申と呼ばれているらしいです。周辺地域には数字の「8」を重んじるという文化があり、ここもその圏内のようです。

向かって左から掲載します。

f:id:nagatorowo2:20241206010753j:image文字庚申塔

刻銘「寛文十二壬子年八月十八日(1672) / 奉供養庚申講衆現世安穏後生善處敬白 / 種子〈ウーン〉」

笠付角柱型、彫像(日天月天、蓮華)


f:id:nagatorowo2:20241206010758j:image文字庚申塔

刻銘「寛文十二壬子年八月十八日(1672) / 奉供養庚申講衆現世安穏後生善處敬白 / 種子〈ウーン〉」

笠付角柱型、彫像(日天月天、蓮華)


f:id:nagatorowo2:20241206010740j:image文字庚申塔

刻銘「寛文十一年十一月十二日(1671) / 谷嶋村講中六人 / 奉供養御庚申待一座諸願成就祈処 / 種子〈ウーン〉」

笠付角柱型、彫像(日天月天、蓮華)


f:id:nagatorowo2:20241206010658j:image青面金剛庚申塔

刻銘「天和元酉年十一月十六日(1681)」f:id:nagatorowo2:20241206010711j:image御尊容(立像、一面四臂、宝剣・羂索型、笠付角柱型(唐破風))、その他像容・彫像(日天月天、円形光背、髑髏、宝輪、戟)f:id:nagatorowo2:20241206010707j:image二猿像と二鶏像


f:id:nagatorowo2:20241206010719j:image文字庚申塔

刻銘「貞享三丙寅年十月九日(1686) / 奉供養庚申待二世安樂敬白 / 種子〈ウーン〉」

笠付角柱型(唐破風)、彫像(日天月天)


f:id:nagatorowo2:20241206010723j:image文字庚申塔

刻銘「庚元禄三暦申十二月四日(1690) / 奉供養庚申二世諸願成就所敬白 / 種子〈ウーン〉」

笠付角柱型(唐破風)、彫像(日天月天)


f:id:nagatorowo2:20241206010736j:image青面金剛庚申塔

刻銘「元禄十五壬午年霜月十二日(1702)」f:id:nagatorowo2:20241206010702j:image御尊容(立像、一面四臂、宝剣・羂索型、笠付角柱型)、その他像容・彫像(日天月天、宝輪、三叉戟)f:id:nagatorowo2:20241206010732j:image二猿像と二鶏像


f:id:nagatorowo2:20241206010744j:image文字庚申塔

刻銘「元禄九丙子年十一月七日(1696) / 奉供養庚申待爲二世安樂也 / 種子〈ウーン〉」

笠付角柱型(唐破風)、彫像(日天月天)


f:id:nagatorowo2:20241206010805j:image青面金剛庚申塔

刻銘「享保十九寅天十一月吉日(1734)」f:id:nagatorowo2:20241206010749j:image御尊容(立像、一面四臂、宝剣・羂索型、笠付角柱型(唐破風))、その他像容・彫像(日天月天、宝輪、三叉戟)f:id:nagatorowo2:20241206010715j:image二猿像と二鶏像


f:id:nagatorowo2:20241206010801j:image石灯籠。西谷島講中による寄進。
f:id:nagatorowo2:20241206010727j:image弘法大師坐像塔。丸彫り型。ぴったりサイズの帽子を召していて可愛らしいです。

所在地