東京都新宿区若葉2丁目の寶珠山東福院(探訪日:2023年7月25日)本堂にあたる建物の手前に「豆腐地蔵尊」の扁額が掛かった堂宇があります。
このお地蔵さんの由来が詳らかに記されている記事(豆腐地蔵尊(東福院) - お地蔵さんブログ (hatenablog.com))がありましたので引用しますと、
昔この付近に、よこしまな心をもった豆腐屋がいました。
毎晩豆腐を買いにくる坊さんがいたが、豆腐屋が代金を竹筒に入れておくと、翌朝これがシキミの葉になっています。
さては、狐か狸が坊さんに化けていたずらをしているのであろうと考え、こらしめに手を切ってしまいました。
豆腐屋が血痕を追ってみると、東福院の門内に入って、この地蔵のところまで続いています。
豆腐屋は坊さんの正体が地蔵であると知って後悔し、それからは心を入れ替えて正直な商売をしたということです。
とのことです。地蔵尊から先に進んで墓地の入り口に差し当たったところに五輪塔や地蔵菩薩像といった墓塔の並ぶエリアがあり、そこに青面金剛像庚申塔と丸彫奪衣婆像塔(味噌なめ婆)が安置されています。
青面金剛像庚申塔の刻銘「享保二丁酉歳二月吉日(1717) / 諸願成就 / 榊原氏」
奪衣婆像の刻銘は確認できませんでした。
山門脇の子育て地蔵尊と御府内八十八ヶ所の石塔。東福院は第二十一番のようです。
東福院の地図