2023-07-28 最終更新日 2023-07-31 六地蔵塔と火防地蔵(新宿区信濃町・長安寺) 文化財・史跡 風変わりな石仏石神 東京都新宿区信濃町2丁目の深谷山長安寺(探訪日:2023年7月25日) 元々参拝の予定はありませんでしたが、こちらの看板に文化財がある旨記されていたので寄ってみました。 解説板 新宿区登録有形文化財 歴史資料長安寺の六地蔵塔所在地 新宿区信濃町二番地八登録年月日 平成三十一年三月七日 総高一〇五・五センチ。石塔の正面と両側面に、六地蔵を示す地蔵菩薩立像を各二体ずつ彫った珍しい像容である。銘文によれば、弘化二年(一八四五)一月二十四日に発生した青山の大火の犠牲者を弔うため、翌年十月に建立された。 青山の大火は、火元である青山権田原(港区、現在の明治記念館周辺)より南へ燃え広がり、翌日には海へ到達した。数百人が焼死、水死したという。 本塔は江戸時代に周辺地域を襲った災害の記憶をとどめる資料として、また希少な像容を持つ石造物として貴重である。平成三十一年三月二十九日新宿区教育委員会 堂宇にも木製の由来板が掲げられています。 由来板 弘化2年(1845)の青山大火災(現明治記念館付近より出火)のおりこの寺の門前にあった地蔵尊の前で火勢が止まり、それにより当寺門前はもちろん、四谷方面が火災から免れた。以来「火防地蔵」と呼ばれるようになった。 なお、現在の火防地蔵はこの災害の供養のため弘化3年に造られたものである。 火防地蔵塔六地蔵塔。各面に二地蔵像が刻まれ、像の肩より湧き出る雲のような意匠が表されています。境内にある墓塔群と子育て地蔵尊 長安寺の所在地