2023-07-30 最終更新日 2024-01-09 庚申塔(港区北青山2丁目・海蔵寺) 庚申塔 文化財・史跡 東京都港区北青山2丁目の青山海蔵寺(探訪日:2023年7月25日) 黄檗宗の寺院です。真っ赤な山門をくぐったすぐ左手に庚申塔の納められた堂宇があります。どうやら文化財に登録されているようです。 解説板 港区指定文化財歴史資料 海蔵寺の庚申塔本庚申塔は、高さ六十cm、最大幅二十八・五cm、最大厚十六cmで、安山岩で作成されています。石塔の形態は「駒形」を呈し、台石の上に置かれていますが、この台石は本来のものではなく後に補われたものです。正面に主尊の青面金剛像を半肉彫りにしており、六臀で法輪・三叉戟・弓・矢・剣・ショケラを持っています。銘文は主尊の右側に「寛政七乙卯十二月」、左側に「原宿村中」とあり、寛政七年(一七九五)に原宿村の人たちによって造立されたものであることがわかります。 戦後に周辺の道路拡張工事にともない海蔵寺がもらい受けたもので、この庚申塔が本来あった場所を特定することはできません。しかしながら、この庚申塔は海蔵寺に近接していた江戸時代の原宿村に庚申講があったことを示すもので、この地域一帯の江戸時代の民間信仰の様相を伝える貴重な資料です。平成二十七年十月十四日港区教育委員会 刻銘「寛政七乙卯十二月(1795) / 原宿村中」三猿の絵柄のカップが供えられていました。 海蔵寺の地図