石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

青面金剛像庚申塔と塩地蔵尊(千代田区麹町・心法寺)

東京都千代田区麹町6丁目の常栄山心法寺(探訪日:2023年7月25日)

f:id:nagatorowo2:20230726153214j:image心法寺は慶長二年(1597)に開創。開山は然翁聖山上人で、開基は徳川家康とのこと。
f:id:nagatorowo2:20230726153217j:image本堂の向かって左手前に地蔵菩薩像塔2基(塩地蔵尊)と宝篋印塔があります。f:id:nagatorowo2:20230726153220j:image
f:id:nagatorowo2:20230726154127j:image両塔とも塩の研磨作用により像容がとろけています。
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地蔵尊由来板 地蔵尊

地蔵尊のお体に塩をぬってお参りをすることから塩地蔵尊と称されており、墓地内の「六地蔵」と並び二百年以上前の麹町の史料にも記されております。ご参詣の方々の身体健康を祈願しております。心法寺

 

f:id:nagatorowo2:20230726153233j:image本堂の向かって右側には千代田区指定文化財青面金剛庚申塔があります。
f:id:nagatorowo2:20230726153240j:image標柱「庚申塔

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庚申塔解説板 庚申塔
千代田区指定文化財
2011年(平成23年)4月1日指定
 旧暦で60日に1度巡ってくる庚申の日の夜、眠っている間に体内に住む虫(三尸)が天に登り、罪状を天帝に告げるという道教の思想があります。庚申の目は、虫が天に昇らないよう徹夜して過ごす庚申待ちの信仰に基づき建立されたのが庚申塔です。心法寺の庚申塔には日・月、青面金剛像、二鬼、三猿、二鳥が刻まれています。側面の銘から1752年(宝暦2年)に奉納されたと考えられますが。奉納の由来など詳細は不明です。

外国人のために英語でも解説がなされており、ここでは庚申塔の英訳に「Koshinto Monument」が用いられています。

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f:id:nagatorowo2:20230726153236j:image刻銘「宝暦二壬申年九月吉日(1752)」

心法寺の地図