石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

庚申塔と馬頭観音塔ほか(調布市国領町1丁目・常性寺)

東京都調布市国領町1丁目の成田山常性寺(訪問日:2023年10月14日)

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f:id:nagatorowo2:20231016193251j:image植え込みの中にたくさんの石仏がありました。
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f:id:nagatorowo2:20231016193211j:image青面金剛庚申塔

刻銘「元禄十六癸未東井十六日(1703) / 奉供養庚申 / 種子〈バン?〉」

実はこの他にもう1基、庚申塔があるとのことでしたが訪問時は気づきませんでした。再訪確定です。

 

f:id:nagatorowo2:20231016193744j:image一願地蔵堂の前に馬頭観音があります。
f:id:nagatorowo2:20231016193740j:image市指定の文化財だそうです。

解説板 市郷土資料(民俗資料)
小橋馬頭観音
所在 調布市国領町一丁目二番地八
指定 昭和四十四年十一月十二日
馬頭観音六観音の一つで、破邪顕正、人々の煩悩を断つなどの功徳をもつ仏とされるが、頭上に馬頭をいただくことから、民間では馬の守護神として江戸時代中期以降広く信仰されるようになった。
 馬頭観音塔は、念仏供養、道供養として建立されるが、馬の供養のため建てられることが多い。この塔は、甲洲街道の小橋(現馬橋から西五〇㍍)の「すてば」にあったものを、甲州街道の拡幅で再度にわたり移動し現在地に安置された。「すてばとは、馬などの埋葬地である」
 この塔は、文政七年(一八二四)市域および近隣の十九か村のほか、八王子の嶌(縞)買中などが協力して造立したものである。
 馬頭観音の像を彫った供養塔は市内でも珍しく、また商人を含む多数の村民が造立したことも知られる貴重な像塔である。
 平成七年三月三十日
 調布市教育委員会

 

f:id:nagatorowo2:20231016195215j:image馬頭観音坐像塔


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刻銘「五輪種子周遍法界鬼畜人天皆是天日 / 一佛成道観見法界草木國土悉皆成佛 / 助力村々 下布田村ほか多数」※紀年銘は背面に刻まれていると思いますが、裏に回り込むことができず未確認です。
f:id:nagatorowo2:20231016193747j:image御尊容

 

一願地蔵堂の左手に回ると、木陰に馬頭観世音塔があります。

f:id:nagatorowo2:20231016200712j:image馬頭観世音塔


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刻銘「明治三十年四月建之(1897) / 願主相田喜助」

常性寺の所在地