今回掲載する天明飢饉供養塔は鰺ヶ沢町の指定文化財に登録されています。塔のある個人宅の近傍に鰺ヶ沢町教育委員会設置の解説板がありました。
解説板のある場所から少し坂を上がり、個人の家に続く階段を上がると目当ての飢饉供養塔があります。
が、まずは家主の方に挨拶をし、撮影の許しを得ました。快く承諾くださったこと、この場を借りて感謝申し上げます。
塔のそばには、わずかに朽ちている標柱が立っていました。先の解説板の設置される以前にその役割を果たしていたのでしょう。
刻銘「文化六年五月六日(1809) / 志者吉田源右衛門 / 卯辰两年死亡精霊塔 / 種子〈キリーク〉」
自然石型
塔のそばには「櫻井利元墓」主銘の墓塔があります。こちらは安政二年銘(1855)です。
資料によると、本塔のある近辺は「無常場」と呼ばれていたらしく、古くから死者を弔うための場であったようです。