石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

題目庚申塔とさざれ石ほか(世田谷区北烏山5丁目・幸龍寺)

東京都世田谷区北烏山5丁目の妙祐山幸龍寺(探訪日:2023年8月17日)

f:id:nagatorowo2:20230818133410j:image山門をくぐって左手を見やると石塔群があり、その左端に庚申塔が立っています。


f:id:nagatorowo2:20230818133413j:image題目庚申塔。「南無妙法蓮華経」の髭題目を冠する庚申塔は、日蓮宗法華宗の宗徒で組織された庚申講ならではです。


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刻銘「文化八辛未星宿十一月廿八日祭之(1811) / 聞妙法申靈神 / 十七世日精 / 南無妙法蓮華経 / 轉戒邪心令得安住為悦衆生故現無量神力」

f:id:nagatorowo2:20230818173448j:image桃を持つ三猿像

 

f:id:nagatorowo2:20230818133559j:image小石が山積みになっているように見えるものがあります。

f:id:nagatorowo2:20230818133602j:imageさざれ石だそうです。
f:id:nagatorowo2:20230818133556j:image解説板もありました。

解説板 国歌に詠まれている
さざれ石
この石は、学名を石灰質角礫岩と云います。石灰岩が雨水に溶解して粘着力の強い乳状体となり、地下に大粒の石、小粒の石を集結して次第に大きくなったものであります。
 後に、これが地上に出て、国歌に詠まれているごとく、「千代八千代」の年月を経て、「さざれ石の巌」となって、「苔のむす」と云う、団結と繁栄、平和と長寿を象徴謳歌した誠にめでたき石であります。
 特にこの石は『国歌発祥の地』と云われる岐阜県揖斐郡春日村の山中より産出したもので、集結の行程が、この石を一見してよく知ることができます。
昭和五十三年 八月 吉日


f:id:nagatorowo2:20230818133606j:image力士本町東助碑の下には力石がたくさん置かれていました。

f:id:nagatorowo2:20230818133609j:imageかつて、近傍で力自慢の村人たちが担いでいたのでしょうか。


f:id:nagatorowo2:20230818133612j:image境内の清正公堂のそばには百度石があります。


f:id:nagatorowo2:20230818133552j:image亀趺の墓塔

幸龍寺の所在地