石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

子安塔と庚申塔(品川区南品川1丁目・本覚寺)

東京都品川区南品川1丁目の本覚寺(訪問日:2023年8月22日)f:id:nagatorowo2:20231216202234j:image近代的な建築が主の寺院です。f:id:nagatorowo2:20231216202239j:image墓地の入り口脇に堂宇が建てられています。
f:id:nagatorowo2:20231216202246j:imageお地蔵さんが祀られています。
f:id:nagatorowo2:20231216202249j:image刻銘は未確認です。
f:id:nagatorowo2:20231216202253j:image見返り地蔵かと思ったものの、前掛けをめくってみると…
f:id:nagatorowo2:20231216202257j:image産着を着た子供像がお目見えです。れっきとした子安塔(子安地蔵塔)ですが、都心に近い品川区でこんなに精緻かつ保存状態の良いものは珍しいです。
f:id:nagatorowo2:20231216202307j:image建物側に踵を返すと庚申塔が確認できます。
f:id:nagatorowo2:20231216202242j:image解説板もありました。

解説板 品川区指定有形民俗文化財
本覚寺 石造庚申供養塔
所在 品川区南品川一丁目十番十一号
指定 昭和五十五年三月十一日(第六号)
 この庚申塔は、寛文八年(一六六八)に造立された高さ約一・三メートルの大型塔である。上面に青面金剛の立像と邪鬼、まん中に見ざる・聞かざる・言わざるの三猿、下方には宇田河甚兵衛他五名の造立者名が刻まれ、人名の中央には本覚寺の名が読みとれる。
 当時はこの塔を中心に緑日が開かれ、店が立ち並んだという。旧南品川宿庚申信仰を示す資料として価値が高い。
昭和六十二年三月三十一日建設
品川区教育委員会


f:id:nagatorowo2:20231216202300j:image青面金剛庚申塔

刻銘「寛文八之天拾月六日戊申(1668) / 本覚寺 / 宇田河甚兵衛(以下人名略)」f:id:nagatorowo2:20231216202304j:image御尊容

本覚寺の所在地