石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

庚申塔(大田区南馬込1丁目・瑞穂幼稚園)

東京都大田区南馬込1丁目の瑞穂幼稚園(訪問日:2023年11月11日)f:id:nagatorowo2:20231207234557j:image瑞穂幼稚園の敷地内に神明神社が鎮座しており、その背後に安置されています。柵越しの撮影です。
f:id:nagatorowo2:20231207234601j:image解説板もありました。

解説板 大田区文化財
庚申燈籠
 享保三年(一七一八)に、馬込村久保谷の庚申講の人々によって庚申供養のため建てられた燈籠である。
 燈籠型の庚申塔は、他地域にも類例があるが、それは銘文や三猿を彫ったものが多い。しかし、この塔のように竿石の正面に、庚申信仰の本尊である青面金剛を彫ったものは珍しく、貴重である。
 庚申講とは、「庚申の夜、寝てしまうと体内にいる『三尸』という虫が抜け出て、天帝に日頃の罪状を報告され命が縮められてしまう」という言い伝えがあり、そのため眠らずに過ごし、『延命招福』を祈ったものである。
 村の仲間が徹夜で酒食をともにすることから、レクリエーションや村の連帯をはかる寄合にもなった。
昭和五十年三月十九日指定
大田区教育委員会


f:id:nagatorowo2:20231207234605j:image庚申塔(庚申燈籠、青面金剛庚申塔(一面六臂))


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刻銘「享保三戊戌十一月吉日(1718) / 講中 / 奉供羪庚申石燈籠」f:id:nagatorowo2:20231207234609j:image御尊容

瑞穂幼稚園の所在地