石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

庚申塔と読誦塔(墨田区立花6丁目・東漸寺)

東京都墨田区立花6丁目の東漸寺(訪問日:2024年1月10日)f:id:nagatorowo2:20240126102106j:image立花白髭神社の南方にある寺院です。向かいには平井橋第二公園があります。f:id:nagatorowo2:20240126102132j:image本堂f:id:nagatorowo2:20240126102129j:image正門の脇に庚申塔があり、木を挟んで無縁仏もあります。f:id:nagatorowo2:20240126102102j:image庚申塔は区の文化財に指定されているらしく、解説板が設けられていました。

解説板 墨田区登録文化財
庚申塔(道標付)
墨田区立花六丁目十七番四号 東漸寺内
 この庚申塔は宝暦十三年(一七六三)十一月の銘を持つ駒形のもので、正面には青面金剛像を半肉彫りし、一鬼・二鶏・三猿を配した典型的な庚申塔ですが、左側面には「左やくし道」、右側面には「右市川道」と刻まれており、木下川薬師(元は荒川放水路の中程にあった)へ抜ける道と市川へ抜ける道の分岐点に立てられ、道標の役割を兼ねていました。
 このことから、元は当寺より南を通る平井街道(平井の渡しから東は市川道と呼ばれた)沿いにあったものが、当寺に保管されたものと思われます。
 かつては区内にも、いくつもの街道が交差し、多くの道標が立てられていたものと思われますが、数々の災害に見舞われ、区画が整備されたため、現存する道標は少なく、庚申塔と兼ねているものはこれ一基のみで、貴重な存在となっています。
平成四年三月
墨田区


f:id:nagatorowo2:20240126102117j:image青面金剛庚申塔(一面六臂)


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刻銘「宝暦十三癸未十一月吉日(1763)」「右 市川道 / 左 やくし道」f:id:nagatorowo2:20240126102125j:image御尊容f:id:nagatorowo2:20240126102121j:image二鶏像と一邪鬼像と三猿像


f:id:nagatorowo2:20240126102110j:image経典供養塔(延命地蔵菩薩像法華経読誦塔)


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刻銘「安永九子年五月二十五日(1780) / 回向諸精霊 速證菩提果 / 法華讀誦塔」f:id:nagatorowo2:20240126102113j:image御尊容

東漸寺の所在地