石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

庚申塔と鳩魂碑(墨田区墨田5丁目・圓徳寺(円徳寺))

東京都墨田区墨田5丁目の圓徳寺(円徳寺)(訪問日:2024年1月10日)f:id:nagatorowo2:20240118231156j:image鐘ヶ淵陸橋交差点から東方に進んだところにある寺院です。f:id:nagatorowo2:20240118231200j:image山門には正月飾りが架かっていました。
f:id:nagatorowo2:20240118231204j:image「圓徳寺」扁額f:id:nagatorowo2:20240118231208j:image本堂f:id:nagatorowo2:20240118231212j:image境内の墓地入り口、水子地蔵尊の隣に無縁仏があり、その中央にとりわけ大きい石仏が配されています。
f:id:nagatorowo2:20240118231152j:image解説板も設けられていました。

解説板 墨田区登錄文化財
庚申塔(寛文十二年十一月一日銘)
所在 墨田区墨田五丁目四十二番十七号 圓徳寺内
 十干十二支で庚申は六十日に一度めぐってくる。この日の夕に斎戒沐浴して供養し、一夜を寝ずに明かす行事を「庚申待」という。人の身中に潜む三尸という虫がこの夜の眠っている間に抜け出し、人界での諸悪を天帝に告げるため、人は寿命を縮めるとされている。
 近隣の者たちが供物(馳走)を持ち寄り、庚申の掛物を礼拝し、日ごろの話題に談笑したりして夜明けを待つ。また、この夜は村人にとっては数少ない楽しみのひとつでもあった。
 この庚申塔は区内でもかなり大きなものであり、舟型光背・蓮華座に釈迦如来像を配し、台座にも三猿を彫出していて、優品に属する。銘を「寛文十二壬子歳十一月一日 奉造立庚申待供養現当二世安楽所 敬白」とし、主尊の両側には旧隅田村の有力者名が二十七名も彫られており、多数の村人たちが結集し、信心の証しとして造立したことがわかる。
平成六年三月
墨田区

 

f:id:nagatorowo2:20240118231216j:imageとなりには鳩の供養塔である鳩魂碑もあります。まずは庚申塔から載せます。
f:id:nagatorowo2:20240118231220j:image釈迦如来庚申塔

刻銘「寛文十二壬歳子十一月一日(1672) / 奉造立庚申待供養現當二世安樂所 敬白」f:id:nagatorowo2:20240118231224j:image三猿像f:id:nagatorowo2:20240118231228j:image御尊容


f:id:nagatorowo2:20240118231232j:image鳩魂碑

刻銘「有情非情同時成道草木國土悉皆成佛 / 鳩魂碑」

圓徳寺(円徳寺)の所在地