石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

青面金剛像庚申塔と三猿像庚申塔(渋谷区千駄ヶ谷1丁目・聖輪寺)

東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目の観谷山聖輪寺(探訪日:2023年7月25日)

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f:id:nagatorowo2:20230727235334j:image身守不動尊
f:id:nagatorowo2:20230727235337j:image六地蔵
f:id:nagatorowo2:20230727235351j:image身守不動尊の手前、手水舎の脇に青面金剛庚申塔と三猿像庚申塔が立っています。
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解説板 千駄ヶ谷一丁目13番11号
真言宗 観谷山 聖輪寺
庚申塔
庚申信仰は、江戸時代に盛んになり、講(グループ)が結成され、庚申供養塔があちこちの路傍に建てられました。
 その信仰というのは、六十日ごとに巡り来る庚申の夜、眠り込んだ人の体内から三尸と呼ばれる虫が出て、天帝にその人の罪過を報告し、罰が下されるというもので、寝てはいけないと信じられていました。庚申堂や当番の人の家に集まった村人たちは、一晩中勤行をして夜明けを待ちました。その仲間を庚申講と呼んだのです。
 庚申信仰は、猿の信仰とも結びついていたので、青面金剛像の下には三匹の猿が彫ってあります。
 ここの庚申塔は、どこに建てられていたかは不明ですが、延宝五年(一六七七)と元禄三年(一六九〇)の銘があります。
渋谷区教育委員会


f:id:nagatorowo2:20230727235344j:image青面金剛庚申塔の刻銘「元禄三庚午年正月廿八日(1690) / 紀刕住」


f:id:nagatorowo2:20230727235347j:image三猿像庚申塔の刻銘「延寶五丁巳年十月十六日(1677) / 種子〈ウーン〉」

 

f:id:nagatorowo2:20230727235354j:image2基とも個人的にトップレベルで好きな庚申塔です。

聖輪寺の所在地