石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

庚申塔2基(江戸川区小松川3丁目・小松川神社)

東京都江戸川区小松川3丁目の小松川神社(訪問日:2024年1月10日)f:id:nagatorowo2:20240117203038j:image千葉街道沿いに鎮座する神社です。f:id:nagatorowo2:20240117203042j:image社殿f:id:nagatorowo2:20240117203046j:image社殿の背後に石仏群があります。そのほとんどが墓塔ですが、中には民間信仰塔も含まれています。f:id:nagatorowo2:20240117204330j:imageそばには解説板も設けられていました。

解説板 小松川神社所在の青面金剛立像庚申塔(延享元年銘)
江戸川区登録有形民俗文化財
昭和六十一年二月十二日登錄
 庚中塔正面には、種子・日月像・青面金剛・二童子・四夜叉・三猿の像と共に、作成されたと思われる年代が刻まれています。また、側面には施主の名前と共に「為御供料銭五貫文永代附置之也」とあります。
 ここから、この庚申塔が延享元年(一七四四)に、庚申供養のために造立され、永代供養料として五貫文が納められたことがわかります。
 この庚申塔は、銘文に記された稲荷山西光寺の境内にかつてありました。しかし西光寺が明治七年(一八七四)に廃寺になったため、同寺境内にあった稲荷神社の地にそのまま残されていました。その後、昭和十二年(一九三七)、西光寺跡に小松川神社が遷宮されます。そして、小松川神社が平成九年(一九九七)に移設される際に、同神社とともに現在の位置に移されました。
令和二年六月
江戸川区教育委員会


f:id:nagatorowo2:20240117203051j:image中央の黄色い前掛けを着せられている石仏が今回紹介する庚申塔です。向かって右から載せます。
f:id:nagatorowo2:20240117203055j:image青面金剛庚申塔(一面六臂)①


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刻銘「延享元甲子九月日(1744) / 施主當町中爲御供料錢五貫文永代附置之也 / 庚申供養施主八丁町中 和泉某 稲荷山西光寺 / 種子〈ウーン〉」f:id:nagatorowo2:20240117203100j:image御尊容f:id:nagatorowo2:20240117203104j:image四夜叉像、邪鬼像、三猿像、二鶏像


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四夜叉を配する庚申塔は都内では貴重です。私自身、夜叉を備えた塔を写真に収めるのはこれで2基目です。

f:id:nagatorowo2:20240117203108j:image青面金剛庚申塔(一面六臂)②

刻銘「宝永四丁亥年正月吉日(1707) / 江戸通油町 朝田庄次郎 / 庚申供養」f:id:nagatorowo2:20240117203113j:image御尊容f:id:nagatorowo2:20240117203117j:image邪鬼像と三猿像

小松川神社の所在地