青森県北津軽郡鶴田町廻堰字西下山の丹頂鶴自然公園(訪問日:2024年1月3日)県道200号線沿い、鶴の舞橋で知られる廻堰大溜池(津軽富士見湖)の畔に丹頂鶴自然公園があり、学びのゾーン内の松の群生地に隠れるようにして庚申塔が弧を描く形で計8基置かれています。
そばには解説板も設けられていました。
多少の改変はありますが、内容のほとんどは『鶴田町誌』からの引用のようです(孫引き)。
ツカ上げ(庚申のツカ)に関する解説を含む解説板の中では最も充実した記述が揃っています。
前述の通り、ここには8基もよ庚申塔が並びます。
すべて文字塔です。
時計回りに掲載していきます。
文字庚申塔①
刻銘「弘化三午年三月五日(1846) / 庚申」
文字庚申塔②
刻銘「文政五午年六月日(1822) / 庚申塔」
文字庚申塔③
刻銘「文化八未年八月日(1811) / 庚申塔」
文字庚申塔④
刻銘「昭和七申年旧九月廿七日(1932) / 講中 / 庚申塔」
文字庚申塔(猿田彦大神塔)⑤
刻銘「文化六年巳九月二十□(?)日(1809) / 猿田彦大神」
文字庚申塔⑥
刻銘「弘化二巳年二月日(1845) / 庚申塔」
文字庚申塔⑦
刻銘「嘉永七甲寅年三月二十一日(1854) / 講中并邑中 / 種子〈アーンク〉 / 庚申塔」
文字庚申塔⑧
刻銘「安政七庚申年閏三月二十六日(1860) / 講中 / 庚申塔」
⑦の文字塔は津軽地方最大の庚申塔で、塔高280cm・塔幅255cm・塔厚80cmを有します。写真だと伝わりづらいかもですが、実物はもう本当にとんでもないデカさです。
山形県にはさらに大きな庚申塔が現存しているらしいので、いずれ見に行きたいです。
丹頂鶴自然公園の所在地