東京都文京区大塚5丁目の護国寺(訪問日:2023年12月26日)本堂の左側、薬師堂の裏手に解説板付きの庚申塔が安置されています。
文字庚申塔
刻銘「天明五乙巳歳十一月吉祥日(1785) / 音羽下町講中 / 音羽町九町目 願主 伊豆屋太衛 金屋新八 / 武江小日向水道町 石工 安部勘助 細工人 安富與兵衛 / 延宝八庚申龍八月廿九日(1680) / 庚申」三猿が塔身部を支えています。
普遍的な不言猿、不聞猿、不見猿ではなく、庚申塔を持ち上げることに専念した形で彫られています。解説板にもある通り、素晴らしく精緻な装飾が施されています。都内にある文化財指定を受けた庚申塔の中でも特に優れた、珠玉の逸品と言っても差し支えありません。
護国寺の所在地