石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

二十六夜塔と庚申塔(葛飾区東金町3丁目・金蓮院)

東京都葛飾東金町3丁目の金蓮院(法護山金剛寺)(探訪日:2023年3月14日)

f:id:nagatorowo2:20230731174643j:image本堂正面向かって左、墓地の入り口に葛飾区指定有形文化財・金蓮院愛染明王石像があります。
f:id:nagatorowo2:20230731174647j:image解説板も設けられています。

解説板 葛飾区指定有形文化財
金蓮院愛染明王石像
所在地 東金町三丁目23番13号
指定年月日 昭和58年2月21日
 この石像は、宝永7年(1710)に二十六夜講中の人々が、二世安楽を願って建てたものです。二十六夜待とは、特定の月の26日の夜に人々が寄り合い、飲食などをしながら月の出を待ち、五穀豊饒、商売繁昌などを願うことをいいます。二十六夜待の本尊は愛染明王ですが、石像を刻むよりも文字を刻む例が多く、愛染明王の石像単独では余り例はなく、これはその中でも古い方に入ります。
 愛染明王は人々の迷いのもととなる、様々な愛欲の心をきよめることによって、その悩みから人々を救い、大きな愛へ転化させる力(菩提心)を持つ仏とされています。
 像容は三面六臂像(目が3つで腕が6本)で、中央の第一手左に鈷鈴、右手に五鈷杵、下部の第二手左に弓、右が矢を持ち、上部の第三手左が拳をつくり、右に蓮華を持っています。
葛飾教育委員会


f:id:nagatorowo2:20230731174650j:image刻銘「宝永七庚寅年九月日(1710) / 奉造立愛染明王石像二世安樂攸廿六夜待講中同行三十五人 / 種子〈ウーン〉」
f:id:nagatorowo2:20230731174654j:image安直な感想ですが、300年以上前に建てられたのにも関わらず、ここまで像容がはっきり残っていることに感激しました。


f:id:nagatorowo2:20230731174658j:image墓地を進み、右手側の石塔群の一番左端に庚申塔があります。

刻銘「元禄十二夘年十月十五日(1699) / 奉造立庚申」

金蓮院の所在地