東京都品川区西五反田3丁目の徳蔵寺(訪問日:2024年2月3日)山手線湘南新宿ラインの目黒駅から五反田駅の線路沿いに位置する寺院です。本堂にあたる建物は現代的な造りをしており、都市一体の雰囲気を醸し出しています。本堂の手前には半跏の地蔵菩薩像(左)と立像の地蔵菩薩像が置かれています。それぞれ三輪地蔵尊、塩地蔵尊という名で信仰されているようです。
本堂側に歩みを進めるとほかにも石造物があります。そのそばには解説板が伴っています。
刻銘「延宝五丁巳年十一月吉日(1677) / 武刕荏原郡上大崎村 / 種子〈ウン〉」御尊容(立像、一面六臂、開臂型、駒型)、その他像容・彫像(日天月天、蛇、髑髏、戟、矢、弓、羂索)
二鶏像と三猿像
文字庚申塔①
刻銘「天和二年戌九月十六日(1682) / 奉供養庚申講中」
笠付角柱型、彫像(日天月天、瑞雲)三猿像と二鶏像
文字庚申塔②
刻銘「元禄二己巳天三月廿三日(1689) / 奉供養庚申講中 / 種子〈アーンク〉」
駒型、彫像(日天月天、瑞雲)三猿像二鶏像
文字庚申塔③
刻銘「寛永十二天乙亥三月吉日(1635) / 當願衆 右 江戸竹河町 大峯行者教善院 / 奉起立庚申供養二世安楽祈所 / 種子〈ア〉」
板碑型、彫像(蓮華)
文字庚申塔④
刻銘「延寶八年庚申十一月十七日(1680) / 武刕荏原郡上大崎村」
笠付角柱型
庚申塔群の右奥には丸っこい石塔が沢山並ぶ空間があります。これらも文化財指定を受けています。
解説板の通り、日本各地の寺社の本尊や社号などが刻まれております。羽州の湯殿山や越州の立山大権現のほか、駿州の富士山大権現の文字も見えます。
徳蔵寺の所在地