石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

庚申塔(大田区南千束2丁目・路傍)

東京都大田区南千束2丁目の路傍(訪問日:2023年11月11日)f:id:nagatorowo2:20231202190321j:imageパレ洗足池の駐車場脇に庚申塔が立っています。
f:id:nagatorowo2:20231202190317j:image解説板も設けられています。

解説板 大田区文化財
庚申供養塔
 文化十一年(一八一四)に、品川の御忌講(御忌とは法然上人の忌日)という浄土宗を信仰する人々が建立したものである。
 この庚申供養塔は、角柱型に文字を刻むという江戸時代後期の特色をもつ。
 背面の銘文から、延宝六年(一六七八)に森氏道円が願主となり建てた旧碑が、何かの事情で失われていたものを再建されたこと、また向かって右側面の銘文から九品仏(浄真寺、世田谷区奥沢)への道しるべを兼ねたものであることがわかる。この地点が中原街道から浄真寺に至る旧道の分岐点に当たることは、古地図からも確認できる。
 江戸時代の民間信仰の様相を示すものとして貴重である。
昭和五十年三月十九日指定
大田区教育委員会


f:id:nagatorowo2:20231202190313j:image庚申塔(石造庚申塚、併用道標)


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刻銘「文化十一年歳次甲戌三月再造之(1814) / 御忌講中 / 舊碑延寶六戊午歳十一月造之(1678) / 森氏道圓 / 庚申塚」

「従是九品佛道 / 品川」

基壇部には複数の盃状穴も認められます。

所在地