庚申塔群と馬頭観音塔群ほか（杉並区今川2丁目・観泉寺）

東京都杉並区今川2丁目の観泉寺（訪問日：2023年11月18日） f:id:nagatorowo2:20240108095038j:image 観泉寺の山門前、境内地に多数の石仏石塔の並んだ空間があります。
庚申塔やら馬頭観音やら、街の発展に伴い移設を余儀なくされた石仏群が安置されています。
f:id:nagatorowo2:20240108095025j:image そのほとんどは立派な覆屋で守られています。
上掲の写真の順に写っているものから紹介していきます。

f:id:nagatorowo2:20240108100115j:image 青面金剛像庚申塔（一面六臂、石橋供養塔）①

刻銘「延享二年乙丑四月八日(1745) / 武刕多摩郡遅野井村願主本多源八(?) 同浄誉善入講中惣村中 / 奉建立庚申橋供養佛」 f:id:nagatorowo2:20240108100119j:image 御尊容

f:id:nagatorowo2:20240108100111j:image 青面金剛像庚申塔（一面六臂）②

刻銘「宝永二年乙酉十二月六日(1705) / 御地頭御武運長久所現當二世安楽所」 f:id:nagatorowo2:20240108100123j:image 御尊容

f:id:nagatorowo2:20240108100103j:image 馬頭観音塔（坐像付馬頭観世音菩薩塔、併用道標）①

刻銘「文政七甲申年十月建之(1824) / 多摩郡遅野井村 / 如是畜生死馬為菩提也 / 馬頭觀世音菩薩」「西　ふちう / 東　江戸」 f:id:nagatorowo2:20240108100107j:image 御尊容

f:id:nagatorowo2:20240108100059j:image 青面金剛像庚申塔（一面六臂）③

刻銘「貞享二乙丑天十月十四日(1685)」 f:id:nagatorowo2:20240108100127j:image 御尊容

f:id:nagatorowo2:20240108100055j:image 青面金剛像庚申塔（一面六臂）④

刻銘「正徳六丙申年二月吉日(1716) / 奉納庚申供養塔」 f:id:nagatorowo2:20240108100131j:image 御尊容

f:id:nagatorowo2:20240108100051j:image 石壇寄附記念碑 f:id:nagatorowo2:20240108102440j:image 刻銘「明治廿九年十二月建之(1896) / 至心瞻礼地藏像一切悪事皆消滅 / 石壇寄附連名表」※壇の字は[⿰石亶]

f:id:nagatorowo2:20240108100047j:image 地蔵菩薩塔（地蔵菩薩立像塔、原北向地蔵尊）①

刻銘「享保十七壬子年十月十五日(1732) / 爲二世安樂也 / 道行十九人」

f:id:nagatorowo2:20240108100042j:image 念仏供養塔（丸彫地蔵菩薩立像念仏供養塔）

刻銘「享保十四己酉年十一月吉日(1729) / 武刕多摩郡遅野井村地藏菩薩念佛講女中同行三十四人」

f:id:nagatorowo2:20240108100038j:image 六十六部廻国供養塔（丸彫地蔵菩薩坐像六十六部廻国供養塔）

刻銘「寶暦十二年十月吉日(1762) / 行者的禅 / 日本廻國供羪塔 / 明治三十二年十月吉日(1899) / 再建之發起人小林錠太郎(以下人名略)」

f:id:nagatorowo2:20240108100032j:image 馬頭観音塔（坐像付馬頭観世音塔）②

刻銘「明治三十二年八月二十二日(1899) / 小林錠太郎建之 / 南無馬頭観世音」 f:id:nagatorowo2:20240108100135j:image 御尊容

f:id:nagatorowo2:20240108100025j:image 地蔵菩薩塔（地蔵菩薩立像塔、三谷北向地蔵尊）②

f:id:nagatorowo2:20240108100028j:image 六字名号塔

f:id:nagatorowo2:20240108100021j:image 地蔵菩薩塔（地蔵菩薩立像塔）③

以上の3基は周囲が暗すぎて銘文の確認に至れませんでした。

f:id:nagatorowo2:20240108100016j:image 馬頭観音塔（二尊馬頭観音立像塔）③。2体の一面二臂の像を彫った塔は都内だとあまり見かけません。

f:id:nagatorowo2:20240108095959j:image 猫供養塔 f:id:nagatorowo2:20240108100008j:image 猫像が載せられています。 f:id:nagatorowo2:20240108100012j:image 暗い中での撮影だったためたしかな判読は厳しかったですが、銘文を見る限りでは愛猫の供養のため建立されたもので間違いはなさそうです。