石仏石神を求めて

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千葉県の庚申塔 #35(四街道市内黒田・路傍)

千葉県四街道市内黒田の路傍(訪問日:2024年6月22日)f:id:nagatorowo2:20240701145930j:image内黒田自治会館前、個人宅の塀の向こう側に3基の石仏が置かれています。
そばには解説板も設けられています。f:id:nagatorowo2:20240701145952j:image

解説板 四街道市指定文化財第三〇号
内黒田南之内の安政四年庚申塔一基
昭和五十八年四月十五日指定
所在地 内黒田二二二の二
管理者 鈴木 勇
寸法 高さ六二・〇センチメートル
幅  二七・〇センチメートル
形態 駒形石塔
 碑面には、上より日輪、月輪、邪鬼を踏まえた一面六臂の青面金剛と三猿を刻んでいます。左側面には、「左ハのぶとみち」右側面には、「安政四巳(一八五七)年十一月吉日 右ハうなやみち」と刻まれています。
 当時の庚申講の信者たちが下志津原とよばれていた大日今宿新田地先に道標をかねて造立したものですが、明治初期からその地区が陸軍射的演習場となったため、造立者の子孫が現在地に移転したものです。
 なお、この碑とならんで右側には、同じく今宿から移された「明治二十六年五月建立」の馬頭観音と「文政十二己丑(一八二九年)十一月吉日新田講中」と刻まれた馬乗り馬頭観音の石塔が建てられています。
平成五年三月
四街道市教育委員会


f:id:nagatorowo2:20240701145949j:image向かって左から掲載します。
f:id:nagatorowo2:20240701145936j:image青面金剛庚申塔(併用道標)


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刻銘「安政四巳年□月吉日(1857)」
「右ハうなやみち / 左ハのぶとみち」f:id:nagatorowo2:20240701145946j:image御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、駒型)、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、三叉戟、矢、宝輪、弓)f:id:nagatorowo2:20240701145959j:image一邪鬼像と三猿像f:id:nagatorowo2:20240701150033j:image解説板には本塔の以前の姿を写した画像が。所有者に話を伺ったところ、数年前に像容が崩れてしまったといいます。残念です。


f:id:nagatorowo2:20240701145955j:image馬頭観音塔(馬頭観音坐像塔)①


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刻銘「明治廿六年五月建之(1893) / 今宿世ハ人大熊勝太良(以下人名略)」f:id:nagatorowo2:20240701145933j:image御尊容(坐像、一面二臂、一馬像)


f:id:nagatorowo2:20240701145943j:image馬頭観音塔(馬乗り馬頭観音塔)②

f:id:nagatorowo2:20240721193244j:image刻銘「文政十二丑年十月吉日(1829) / 南新田講中□〜□」f:id:nagatorowo2:20240701145940j:image御尊容(一面二臂)
f:id:nagatorowo2:20240701145927j:image馬像は完全に欠失していました。

所在地