今週のお題「まつり」
東京都世田谷区喜多見4丁目の須賀神社(訪問日:2024年8月2日)お祭り気分を味わいたい。そう思い立って子どもの頃に行きそびれたまま放置していた神社を訪問。たしか夕方の6時ごろだったと思います。
この神社は都内では珍しい湯立を行うことで知られています。
JA東京中央協賛のもと、夏祭り定番の焼きそばやかき氷が境内で提供されていました。前者は300円、後者は200円と今としてはかなり安めの価格です。お祭り価格とはいえこの倍以上で売る屋台も珍しくない中、地元の子どもたちの財布事情に配慮していていいと思いました。囃子連。前日の宵宮には盛大に演奏していたとのこと(氏子さん談)。聴いてみたかったです。町内会・講中の方々は談笑中。地区内での話題に花を咲かせていました。火を焚く前の大釜。四方に小さい竹を設け、それに幣束を垂らした注連縄をめぐらしています。大釜は三本の竹で支えられています。舞台脇の協賛・奉納金を納めた企業や個人を記した掲示。このあたりはやはり石井姓が多いようです。氏子さんから頂いたパンフレット。今では口頭でこの祭りを説明できる人も少ないから、これを配っているとのこと。
芸人さんや地区の団体などが舞台上で催し物をしています。楽器の演奏や舞、漫才など様々でした。「喜多見楽友会」提灯講中席を背後から撮影。司会とJAの方々。暗くなってきてそろそろ神事が始まりますよー。的なことを言ってました。
午後8時。いよいよ湯花神事の始まりです。社殿にかけられた提灯には「寶献御奉前」の墨書が認められます。神職の方が社殿前に集まってきました。講中ならびに町内会の面々にご挨拶。神社の建つ塚の周りに祭礼を見ようとする人々が集まってきました。釜の脇に世話人のIさんが腰を下ろして待機しています。深揖。神事の開始です。 以降、動画撮影に専念したので下掲の動画をご覧ください。火の燃え盛る光景は圧巻でした。
▼湯立の様子
お祭りののち、神職が本殿に向かって祝詞を奏上します。その後ろ姿は名状し難いかっこよさでした。
その後、笹の葉が希望者に配られました。私も謹んで拝受。現在も家に飾ってあります。
いただいた笹の葉を湯に浸し、その湯を自分にふりかけます。学問成就と無病息災にご利益があるとのこと。
氏子さんは、「道真さまのご利益で天才になれるよ」的なことを仰っていました。
老若男女がこぞって湯を浴びに行っていました。
社殿の向かって右側の奥に切り株があり、その上に今回使われたと思しき笹が置かれていました。社殿内の御神饌。シトギ(粢)をはじめ当地で獲れた作物(確認できる範囲ではナス、白ナス、メロン、スイカ、かぼちゃ、えだまめ、瓜系の何か)や御神酒があげられていました。私はこういった神饌について大変興味があるので勉強になります。さあさあお開きだ、ということで各々解散となりました。ただ実行委員の方々は残って作業をしていました。機会があればまた来年も来たいと思います。
須賀神社の所在地