石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

長野県の庚申塔 #9(安曇野市穂高・路傍)

長野県安曇野市穂高の路傍(訪問日:2024年3月25日)f:id:nagatorowo2:20240422105434j:image泉柳庵と白金公民館の西方、白金集落の中央部に目新しい覆屋があり、その中に庚申塔や二十三夜塔などの石造物が納められています。そばには解説板もありました。f:id:nagatorowo2:20240422105411j:image

解説板  中央の道祖神は、村の守り神として、五穀豊穣、無病息災、 子孫繁栄を祈願する、もっとも身近な神として祀られている「 双体道祖神」(握手像)です。 文化三年(一八〇六年)に建てられています。
 右側は、「お庚申さま」と言って庚申(かのえさる)の日に、 講仲間が食事をして夜通し語り明かし善行を行う、 庚申信仰の本尊として祀られている「青面金剛像」です。 文政元年(一八一八年)に建てられています。
 左側は、月を信仰の対象として月齢二十三日に精進・勤行し、 飲食を共にしながら月の出を待つ、 月待ち供養のしるしとして建てた「二十三夜塔」です。 天保六年(一八三五年)に建てられています。
この屋形は白金三枚橋出身の落合靖夫(旧姓望月) 氏の寄贈により再建されました。
平成二十五年十月
安曇野市穂高 白金区


f:id:nagatorowo2:20240422105407j:image向かって右から掲載します。
f:id:nagatorowo2:20240422105418j:image青面金剛庚申塔

刻銘「文政元年十一月□日(1818)」※浅く刻まれているため判読に自信がありません。f:id:nagatorowo2:20240422105438j:image御尊容(立像、一面四臂、宝剣・ショケラ型、舟形光背型)その他像容・彫像(日天月天、宝棒(独鈷杵?)、羂索)f:id:nagatorowo2:20240422105430j:image二鶏像と二猿像


f:id:nagatorowo2:20240422105446j:image双体道祖神
f:id:nagatorowo2:20240422105442j:image刻銘「文化三丙寅正月(1806)」f:id:nagatorowo2:20240422105422j:image御尊容(男女神像、抱肩握手型、自然石龕型)


f:id:nagatorowo2:20240422105426j:image二十三夜塔


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刻銘「天保六乙未年二月吉日(1835) / 村中 / 二十三夜塔」

自然石型
f:id:nagatorowo2:20240422105414j:image屋根には額が掲げられており、先の解説板にあるとおり平成25年に新築されたようです。

所在地