石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

津軽地方の庚申塔 #128(弘前市門外2丁目・熊野宮)

青森県弘前市門外2丁目の熊野宮(訪問日:2022年9月24日)f:id:nagatorowo2:20240530231629j:imageセブンイレブン弘前門外2丁目店のそばに鎮座する神社です。f:id:nagatorowo2:20240530231620j:image「熊野宮」扁額と金属製注連縄(年縄)f:id:nagatorowo2:20240530231627j:image境内社の右側に民間信仰塔が並んでいます。右端のを除き、向かって左から掲載します。
f:id:nagatorowo2:20240530231617j:image文字庚申塔猿田彦大神塔)①

刻銘「大正十五年旧四月廿日(1926) / 村中發起人福士市太郎 / 猿田彦大神

自然石型、彫像(日天月天)


f:id:nagatorowo2:20240530231624j:image文字庚申塔

刻銘「天保十四夘年七月十九日(1843) / 村中 / 願主道川五右エ門(以下人名略) / 庚申塔

自然石型、彫像(日天月天)


f:id:nagatorowo2:20240530231635j:image二十三夜塔
f:id:nagatorowo2:20240530231612j:image刻銘「元治元癸子年六月二十三日(1864) / 講中 / 二十三夜」※元治元年は甲子年。

自然石型、彫像(日天月天、瑞雲)


f:id:nagatorowo2:20240530231632j:image石塔群のそばには丸彫りの地蔵菩薩立像が建っています。金属製の笠をかぶり、右手でこれまた金属製の錫杖を掴んでいます。
解説板もそばに設けられていましたが、風化が進んでおり判然としない部分もあります。また、解説には観音石像とありますが、像容からして確実に地蔵菩薩です。f:id:nagatorowo2:20240530231614j:image

解説板 観音石像について
当境内には鎌倉時代以来弥陀、観音、勢至の三尊を熊野宮本殿に共に信仰厚く祀らる。(享和三年寺社□分根帳)
本尊年代不詳なるも、其の一部と思われる。
本年十一月二十日境内裏道川堰改修工事中発掘され修復元再建に□
敬白
昭和六十一年十二月十三日
門外町会
熊野宮氏子総代
門外婦人講中
※右記録と平成十一年七月再製作したものである。


熊野宮の所在地