青森県つがる市木造種取の三新田神社（訪問日：2023年9月20日）
木作村の鎮守として1615年に創建された神社です。
「三新田神社」扁額
境内にはおびただしい数の石塔が並べ置かれています。順に掲載していきます（マジで判読作業が大変でした）。
文字庚申塔（猿田彦大神・天鈿女命併刻塔）①
刻銘「壬嘉永五年子四月十四日(1852) / 願主□〜□ / 夫國家之礼□〜□無量邨社□〜□之祭祀□〜□道至誠□〜□以祭祀□〜□其所至□〜□ / 鎮猿田彦命天鈿女命」※訪問当時は連名だと思っていたため雑に撮影。再訪時に掘って確認します。
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字刻銘「文政五壬午年六月十八日(1822) / 猿田彦太神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
②の背後に石塔があります。碑面がくっついてしまっていて判読不能ですが、庚申塔と思われます。
文字刻銘「安政四丁巳年五月十日(1857) / 上木作村講中 / 道祖幸神猿田彦神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字刻銘「明治四十二年九月十四日(1909) / 菅井清風(以下人名略) / 猿田彦大神天宇受女神」
自然石型
文字刻銘「(紀年銘不詳) / 猿田彦太神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字刻銘「(紀年銘不詳) / 猿田彦大神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字刻銘「文政五壬午年六月十八日(1822) / 上木作講中 / 猿田彦大神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
⑦の背後にも石塔があります。
日天月天の線刻像が認められるのでこちらも庚申塔と思われます。
文字庚申塔⑨
刻銘「大正九年旧五月十六日(1920) / 田町 尾崎長吉(以下人名略) / 庚申」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
二十三夜塔①
刻銘「昭和三十四年旧五月二十三日(1959) / 上町講中 / 二十三夜」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
二十三夜塔②
刻銘「大正九年旧七月二十三日(1920) / 講中 高橋サツ(以下人名略) / 宿 松木鶴吉 / 二十三夜」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
二十三夜塔③
刻銘「大正十年旧八月二十三日(1921) / 萢中講中 髙橋さわ(以下人名略) / 二十三夜」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字刻銘「大正元年九月二日(1912) / 講中 廣川勘次郎(以下人名略) / 猿田彦太神」※「講中」銘は無いかもしれない。
自然石型
二十三夜塔（月夜見命塔）④
刻銘「安政四丁巳年閏二月(1857) / 講中 / 月夜見命」
自然石型
文字庚申塔（幸神塔）⑪
刻銘「丁安政四年巳五月十日(1857) / 相馬源八(以下人名略) / 幸神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字庚申塔（幸神塔）⑫
刻銘「明治十二年三月十六日(1879) / 天保三壬辰年七月十六日(1832) / 蓮沼邑□□講中 / 佐藤久五郎(以下人名略) / 幸神」※資料未掲載?
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
文字刻銘「庚萬延元年申七月廿八日(1860) / 猿田彦大神」
自然石型、彫像（日天月天、瑞雲）
庚申塔は推測の物も含めると計15基ありますが、資料には計16基掲載されており、数が合いません。
発見に至らなかったものは文化五年銘の猿田彦大神・天鈿女命併刻塔、天保三年銘の幸神塔、文政五年銘の猿田彦大神塔の3基です。
物理的に判読不可の2基を含めても1基足りません。くまなく探したつもりでしたが、見落としたのかもしれません。
続いて社殿右側のエリアにある石塔群です。馬関連のものがまとまっています。
馬頭観音塔（蒼前神塔）①
刻銘「□□四□九月十七日 / 尊全堂」
山状角柱型
一馬像
刻銘「文政三辰三月(1820) / 木作講中 / 鎮請保食神」
自然石型
馬頭観音塔（馬字塔）③
刻銘「(紀年銘不詳) / 施主松之屋清治郎 / 千疋馬」
自然石型
三新田神社の所在地
