石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

石像馬頭観音(四街道市鹿渡・路傍)

千葉県四街道市鹿渡の路傍(訪問日:2024年6月22日)f:id:nagatorowo2:20240629115604j:image鹿渡集落の北方に石仏が置かれています。そばには解説板も設けられています。
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解説板 四街道市指定文化財
石像馬頭観音 一基
昭和五十八年四月十五日指定
所在地 鹿渡字御別当三六八
管理者 吉橋忠一
形態 円頭角柱型石塔
寸法 高さ 七二・五センチメートル
幅 二八・五〜二一・〇センチメートル
 この像は、馬の病気と安全の守護神として、古くから各街道筋や路傍に建てて、農民が馬の追福を祈ったものです。
 昭和五十年ごろまでは、地区の字木戸場の十字路にあったものですが、都市計画道路建設の際、現在地に移転されたものです。
 本来の馬頭観音像は念怒相であるのに対し、この像は慈悲相の半肉彫像であるのが特徴です。
 江戸時代には、海産物や農産物の運搬は馬が主役であって、行く先を示す道標をかねていました。
 正面像の下には、西道をうわだ かやだ。右側面には西道ふなはし こてはし。左側面には北道やまなし 馬わたし。弘化四年(一八四七)鹿渡村講世話人 又左衛門。背面にはをなぎ  さかど わらび 東金と陰刻され、往時、ここに街道のあったことを示す貴重なものです。
平成四年三月
四街道市教育委員会

 

f:id:nagatorowo2:20240629115608j:image馬頭観音塔(馬頭観音坐像塔、併用道標)


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刻銘「弘化四年未三月(1847) / 鹿渡村講世話人又左エ門」

「西 をうわだ かやだ 道 / 南 ふなはし こてはし 道 / 北 やまなし 馬わたし / 東 をなぎ さかど 王らび 東金 道」f:id:nagatorowo2:20240629115554j:image御尊容(坐像、一面二臂、駒型)、その他像容・彫像(円形光背)

所在地