石仏石神を求めて

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長野県の庚申塔 #19(諏訪郡原村菖蒲沢・路傍)

長野県諏訪郡原村菖蒲沢の路傍(訪問日:2024年4月8日)f:id:nagatorowo2:20240801210142j:image菖蒲沢集落から大字柏木へ向かう途中に樹勢盛んな松の木が生えています。f:id:nagatorowo2:20240801210145j:imageそばには石柱と解説板が設けられており、それらによるとこの木が村の天然記念物であることが分かります。
f:id:nagatorowo2:20240801210139j:image

解説板 原村指定天然記念物
からかさまつ
昭和四十七年四月一日指定
樹種 アカマツ(マツ科)
大きさ 胸高囲 三・二m
高さ 八・四m
樹齢 推定 三百年余
 アカマツとしては老大樹であり、地上部より一・三mのところで二つに分岐しているので、この松は「二子松」の別名がある。
 北側の枝は太く直上しているが、南側の枝は少し南側に傾いて、分岐点より約五十cmのところで、また三つに分かれている。
 高さはそれほど高く見えないが、枝が沢山長く広がっていて、樹形が大変美しく、傘をひろげた景観をなし、区民が名木としてほめたたえて保護してきた貴重な樹木である。
平成元年三月
原村教育委員会

f:id:nagatorowo2:20240801210148j:image松の根元には1基の庚申塔が置かれています。こちらは道標を兼ねます。
f:id:nagatorowo2:20240801210134j:image文字庚申塔(併用道標)

刻銘「(紀年銘不詳) / 庚申」

「右ハ善光寺道 / 左上諏方道」

自然石型


先ほどの解説板の脇にも石塔があります。f:id:nagatorowo2:20240801210137j:image巡拝塔(百番供養塔)。延享五年銘(1748)。
f:id:nagatorowo2:20240801210131j:image伊勢講供養塔(伊勢講碑)。刻字が浅いため確かではありませんが、明和元年銘(1764)と思われます。

所在地