石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

岩手県の庚申塔 #2(奥州市水沢佐倉河・竈石三宝荒神社)

岩手県奥州市水沢佐倉河竈石の竈石三宝荒神社(訪問日:2024年9月25日)f:id:nagatorowo2:20241013202557j:image県道226号線の東北本線に跨る車堂跨線橋から西へおよそ300メートルほど進んだ場所に鎮座する神社です。2本の大木の下に複数の石仏石塔が並んでいます。向かって右から掲載します。
f:id:nagatorowo2:20241013202609j:image文字庚申塔

刻銘「安永九子年十月十六日(1780) / 庚申祭」

自然石型


f:id:nagatorowo2:20241013202614j:image不動明王塔(不動明王立像塔)。造立年不詳。


f:id:nagatorowo2:20241013202605j:image出羽三山塔(鳥海山塔)

刻銘「昭和十二丁丑年八月五日(1937) / 月山鳥海山羽黒山湯殿山

自然石型


f:id:nagatorowo2:20241013202600j:image馬頭観音塔(馬頭観世音塔)①

刻銘「昭和十九年十月廿八日(1944) / 水沢阿部石材店 / 馬頭観世音」

自然石型


f:id:nagatorowo2:20241013202552j:image馬頭観音塔(馬頭観世音塔)②

刻銘「文久二壬戌年九月□〜□(1862) / 馬頭觀世音」※判読に自信なし。

自然石型

おまけf:id:nagatorowo2:20241013204146j:imageかつての社殿があった場所。完全に更地となっています。

由緒書もありましたので載せておきます。
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由緒書 竈石三宝荒神
祭神 阿修羅立像一尺五寸
勧請年代 鎌倉後期と推測
明治初年火災□〜□彫刻漆塗みこし□を再建。大正七年石鳥居奉納。昭和十年村道路改修にて移転。現鞘堂を新築。
勧請氏名 不明
厨子紋章 三引き紋(平治の世の喜びを現す)
祭日 旧九月二八日
別当 小野万次郎
由緒 伝記大飢饉のとき掃部長者が竈で粥を振まった跡に、慈悲を喜び沖津神を奉った。大正七年現農協跡に鋳物工場創設火の神として奉る。昭和十年竈焼石は馬頭神石とし、他は八幡神社に納める。

 

竈石三宝荒神社の所在地