石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

津軽地方の庚申塔 #240(平川市館田・路傍)

青森県平川市館田字稲村の路傍(訪問日:2024年9月5日)f:id:nagatorowo2:20241010074139j:image館田集落の南西、同大字字前田との境に四阿と柵が設けられたエリアがあります。まるで田んぼに浮かぶ島のように整備がされています。

その敷地内に複数の石仏石塔が安置されています。
f:id:nagatorowo2:20241010074057j:image最も道路側に近い場所には2基の庚申塔があります。右が青面金剛主尊の像塔、左が文字塔です。
f:id:nagatorowo2:20241010074119j:image青面金剛庚申塔


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刻銘「明和元申天九月十一日(1764)」
f:id:nagatorowo2:20241010074101j:image御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、笠付角柱型(唐破風))、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、三叉戟、矢、宝輪、弓、一邪鬼、三猿)


f:id:nagatorowo2:20241010074053j:image文字庚申塔(篆書体)

刻銘「天保三壬辰年七月十六日(1832) / 庚申 / 種子〈イー〉」

自然石型、彫像(日天月天、瑞雲)


f:id:nagatorowo2:20241010074105j:image馬頭観音塔(馬頭観音坐像塔)


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刻銘「昭和十二年五月三日(1937) / 舘田村中」
f:id:nagatorowo2:20241010074046j:image御尊容(坐像、三面八臂、舟形光背型)


f:id:nagatorowo2:20241010074124j:image続いては甲子塔です。そばには今までに見たことないサイズの角塔婆が建っています。
f:id:nagatorowo2:20241010074128j:image甲子塔(題目甲子塔)


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刻銘「維時明治廿四年九月三日(1891) / 世話方奈良原三良(奈良原五良?) / 舘田村講中 / 石川村石工工藤甚七 / 一天泰平四海静謐風雨順時五穀豊饒 / 慈眼視衆生福壽海無量 / 南無妙法蓮華経大黒福壽圓滿尊天」

自然石型


おまけf:id:nagatorowo2:20241010074049j:image地内には桜の木が生えており、最近、農家を悩ませている外来種であるアメリカシロヒトリに食害された跡がハッキリと残っていました。

余談ですが、ここを訪れた際にアメリカシロヒトリ駆除に対する市のアナウンスが流れていました。

平川市による広報

 

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