石仏石神を求めて

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徳島県の庚申塔 #4(三好市池田町ウヱノ・丸山神社)

徳島県三好市池田町ウヱノの丸山神社(訪問日:2024年8月10日)f:id:nagatorowo2:20240819164752j:image観音寺池田線沿いに鎮座する神社です。阿波池田駅から自転車で行くと勾配のきつい坂を上がり続ける必要があったので参拝に苦労しました。
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由緒書 丸山神社御由緒
主神 素盞嗚命
別名 牛頭天王
素盞嗚命天照大神の弟神にて贖罪(しょくざい)の神、救済の神にて言霊(ことだま)とボエジーを発現する詩
神なり。出雲の国にて八俣大蛇(やまたのおろち)を退治さる武勇の御神にて在時より農耕の神、牛馬の神、疫病厄除の神なり。神徳高く、鎮守の神として社殿を建立し奉る。
創立年代は不詳なれど豊臣時代(慶長年間)当地城主中村右近正再建とある故それ以前のこと明かなり。
当初牛頭天皇と称していたが明治三年丸山神社と改称し奉り、大正九年五月と昭和四十九年七月に拝殿改築し現在に至る。
尚本神社の御本殿は近隣にきこえた立派な御殿にて大切な文化財である。
ここに高き神徳を称え由緒を記し奉る。
夏祭 七月十六、十七日(祇園祭
秋祭 十月九、十日
池田町上野平和会氏子一同


f:id:nagatorowo2:20240819164745j:image鳥居をくぐってすぐ左手にはご覧のような庚申塔が置かれています。私自身、こちらが徳島県で最初に目にした庚申塔です。あいにく逆光ではありますが、青面金剛主尊の立派なものです。
f:id:nagatorowo2:20240819164736j:imageそばには「猿田彦大神 庚申塔 祭日 ◯月◯日 上野氏子中」と記された看板が設けられていました。あまり新しくはなさそうですが、庚申講やそれに類するお祭りが当地で続いているのかもしれません。
f:id:nagatorowo2:20240819164755j:image青面金剛庚申塔


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刻銘「宝暦八寅年七月吉日(1758) / 上野講中十一人」f:id:nagatorowo2:20240819164730j:image御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、笠付角柱型(唐破風))、その他像容・彫像(矢、弓)※他にも彫られているものはあるがはっきりしない。f:id:nagatorowo2:20240819164727j:image一邪鬼像f:id:nagatorowo2:20240819164723j:image三猿像と二鶏像


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唐破風笠および塔身にはくくり猿が10数体確認できます。見た感じ新品のものも多く、地元の人の手作りと思われます。

丸山神社の所在地