石仏石神を求めて

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山梨県の庚申塔 #13(上野原市鶴島・秋葉神社)

山梨県上野原市鶴島の秋葉神社(訪問日:2023年11月3日)f:id:nagatorowo2:20240806230422j:image島田地区の西集落に秋葉神社が鎮座しており、そのそばに巨木が自生しています。県指定の天然記念物です。
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解説板 山梨県指定天然記念物
鶴島のムクノキ
指定 昭和四十一年五月三十一日
所在地 上野原町鶴島一、四六一
所有者(管理者) 島田財産区
説明
樹齢 約七〇〇年
高さ 二三、四メートル
目通り 六、三メートル
露出根回り 二二、二メートル
 別名ムクエノキとも呼ばれ、ニレ科に属する落葉高木で県下最大の巨樹である。
 たびたびの落雷で大きな空洞があり、大人三人ぐらいが入れるほどの大きなものである。地上五メートルぐらいのところに瘤状の突起物が沢山できているので奇異な感を与え、地域の住民はこれを「猿の腰掛」と呼んでいる。根本にはムクノキ特有の板状根が何本も露出して放射状に大蛇のごとくうねり、いっそう不気味感を与える。毎年十月ごろになると一センチぐらいの丸くて黒い実がなり、甘いので地域の子どもたちがよく食べたという。またムクドリがこの実を好むことからムクノキと呼ぶという。
平成八年三月
山梨県教育委員会
上野原町教育委員会


根元には青面金剛主尊の庚申塔が置かれています。f:id:nagatorowo2:20240806230432j:image青面金剛庚申塔

刻銘「(銘不詳)」f:id:nagatorowo2:20240806230414j:image御尊容(立像、一面六臂、合掌型、笠付角柱型)、その他像容・彫像(日天月天、蛇、戟(?)、三猿)


f:id:nagatorowo2:20240806230428j:image先ほどの解説板のそばには石塔群があります。順に掲載します。
f:id:nagatorowo2:20240806230425j:image文字庚申塔

刻銘「寛政十二庚申五月吉日(1800) / 西村中 / 庚申塔

山状角柱型


f:id:nagatorowo2:20240806230344j:image自然石型の百万遍供養塔(百万遍塔)。逆光により銘文の判読はできませんでした。


f:id:nagatorowo2:20240806230441j:image念仏供養塔(六字名号塔)
f:id:nagatorowo2:20240806230411j:image刻銘「文政九丙戌稔十月(1826) / 南無阿弥陀佛」

f:id:nagatorowo2:20240806234814j:imageムクノキの民家よりの方には祠があります。
f:id:nagatorowo2:20240806234820j:image中には自然石が祀られています。
f:id:nagatorowo2:20240806234817j:image「奉納道祖神」と墨書

秋葉神社の所在地