東京都板橋区板橋3丁目の観明寺(訪問日:2024年12月27日)
旧中山道沿いにある真言宗寺院です。山号は如意山。
寺号標の裏手に小堂が建っています。ここに納められている庚申塔は、青面金剛像を刻む石造物としては都内最古のもので、刻銘から寛文元年八月に建てられたことが分かります。
寛文元年は青面金剛が庚申供養塔の主尊としてその地位を確立する過程の最初期に当たり、これ以前は申待板碑(庚申板碑)や地蔵菩薩像や大日如来像などの諸尊を庚申の本地仏に据えた庚申塔が目立ちます。
堂の傍には設置されて間もない説明書きがあります。
庚申塔は厳重に管理されています。閂は固定されておらず開扉自体は可能なようでしたが、旧中山道に面するため人の往来が気になって外す勇気が湧かず。今回は格子越し&隙間からに撮影しました。
青面金剛像庚申塔
刻銘「于時寛文元天辛丑八月吉日(1661) / 武州豊嶋郡下板橋結衆本願 / 願主大阿闍梨法印権大僧都慶海 / 汝等所行是菩薩道漸々修学悉當成佛矣 / 庚申供養攵白 / 奉新造立正面金剛尊像一躰現當二世安樂所 / 種子〈ウーン?〉」
御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、笠付角柱型(唐破風))、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、天蓋(神前幕)、火焔光、円形光背、三叉戟、矢、宝輪、弓、二蛇)
二童子像を従えて二邪鬼を足で踏んづけています。その下には一猿と一鶏が戯れています。
以下おまけ
山門をくぐって本堂へ向かうと稲荷社の脇にも解説板がありました。
境内に珍しい石祠がありました。室部正面の凹みにやまいだれ(疒部)の漢字を刻んであります。疱瘡神的なものでしょうか。
笠部に卍と家紋のようなものを刻んでいます。
刻銘「享保八卯初秋(1723) / 平尾町中 / 願主真誉亘八(?) / 観明寺法印頼性 / 瘡佛(痆佛?) / 種子〈カーン?〉」※全体的に自信ありません。
穴の中を覗くと1円玉など小銭がたくさん入れられていました。賽銭箱みたいな扱いになっているようです。
観明寺の所在地