東京都北区岸町1丁目12-22の金輪寺(訪問日:2025年3月1日)
境内に入ってすぐ左手に墓塔とは異なる民間信仰塔が2基安置されています。手前に置かれた手水鉢も三猿の像が陽刻されているため、庚申信仰に基づき造立された石造物と分かります。
青面金剛像庚申塔
刻銘「正徳二壬辰天十一月廿八日(1712) / 法印穏養代(?) / 奉造立石像庚申諸願成就 / 〈ウーン種子〉」※逆光のため法印以下の刻字の判読に自信なし。
御尊容(立像、合掌一面八臂、駒型)、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、蛇、宝剣(宝棒?)、桃(?)、三叉戟、宝輪、弓)
二鶏像、一邪鬼像、三猿像
庚申手水鉢


刻銘「文政八年酉十一月(1825) / 安政四年巳十二月吉日再建之(1857) / (交名16名略) / 奉納」
手水鉢型
三猿像。三つ巴紋のように三猿が配されています。
不動明王坐像塔。紀年銘不詳。像容的に成田山信仰の遺物に思えます。
続いては墓地の中ほどに置かれた庚申の文字塔です。六字名号塔の隣に置かれています。基壇には道標名が確認できます。
文字庚申塔(併用道標)
刻銘「文化五戊年辰十一月吉日(1808) / 岸講中世話人(交名5名略) / 庚申塔」
道標銘「いわさミち」※判読に自信なし。
自然石型
金輪寺の所在地



