石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

東京23区の庚申塔 #368(北区岸町1丁目・金輪寺)

東京都北区岸町1丁目12-22の金輪寺(訪問日:2025年3月1日)f:id:nagatorowo2:20250311171723j:image境内に入ってすぐ左手に墓塔とは異なる民間信仰塔が2基安置されています。手前に置かれた手水鉢も三猿の像が陽刻されているため、庚申信仰に基づき造立された石造物と分かります。
f:id:nagatorowo2:20250311171702j:image青面金剛庚申塔

刻銘「正徳二壬辰天十一月廿八日(1712) / 法印穏養代(?) / 奉造立石像庚申諸願成就 / 〈ウーン種子〉」※逆光のため法印以下の刻字の判読に自信なし。
f:id:nagatorowo2:20250311171711j:image御尊容(立像、合掌一面八臂、駒型)、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、蛇、宝剣(宝棒?)、桃(?)、三叉戟、宝輪、弓)
f:id:nagatorowo2:20250311171727j:image二鶏像、一邪鬼像、三猿像


f:id:nagatorowo2:20250311171658j:image庚申手水鉢


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刻銘「文政八年酉十一月(1825) / 安政四年巳十二月吉日再建之(1857) / (交名16名略) / 奉納」

手水鉢型
f:id:nagatorowo2:20250311171740j:image三猿像。三つ巴紋のように三猿が配されています。


f:id:nagatorowo2:20250311171706j:image不動明王坐像塔。紀年銘不詳。像容的に成田山信仰の遺物に思えます。


f:id:nagatorowo2:20250311171731j:image続いては墓地の中ほどに置かれた庚申の文字塔です。六字名号塔の隣に置かれています。基壇には道標名が確認できます。
f:id:nagatorowo2:20250311171715j:image文字庚申塔(併用道標)
f:id:nagatorowo2:20250311171735j:image刻銘「文化五戊年辰十一月吉日(1808) / 岸講中世話人(交名5名略) / 庚申塔

道標銘「いわさミち」※判読に自信なし。

自然石型

金輪寺の所在地