石仏石神を求めて

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小治兵衛窪庚申尊の天明飢饉供養塔(板橋区成増2丁目)

東京都板橋区成増2丁目6の小治兵衛窪庚申尊(訪問日:令和6年2月12日)

f:id:nagatorowo2:20240405191523j:image以前、掲載を見送った庚申塔の右手に置かれた1メートル強の高さの石碑を取り上げます。

この石碑は当地の庚申講中天明の大飢饉から170年の節目に当たる昭和29年に、その飢饉の最中に命を落とした人びとの魂を慰めるため建立したものです。

東京都板橋区教育委員会が出版した文化財シリーズ第46集『いたばしの金石文』174-175頁によると、元は萬吉山松月院(赤塚8丁目4番9号)の境内に所在していたそうです。

一種の飢饉供養塔と見てよいかと思われますが、庚申講という民間信仰が基盤となった講中がこのような碑を建てることは珍しく、庚申講が有する資金の融通組織的性格を如実に表している例だと言えます。

f:id:nagatorowo2:20240405191534j:image天明飢饉供養塔(周年記念碑)

刻銘「昭和二十九年十月吉日(1954) / 小治兵衛庚申講世話人一同倉林栄一(ほか交名25名略) / 発起人秋山欣也(ほか交名3名略) / 石工内海喜六刻 / 庚申講一同 / 天明三年飢饉ニヨル多数ノ死亡者ノ慰霊祈念ス / 第百七拾週年記念碑」

自然石型

 

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小治兵衛窪庚申尊の所在地