石仏石神を求めて

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吉川集落の水道開通記念碑と吉川橋並道路改修記念碑(弘前市吉川)青森県の記念碑 #2

青森県弘前市吉川字山下10の路傍(訪問日:令和5年9月5日)

吉川集落から大字高野へ向かう坂沿い(吉川集落の中央部)の個人宅前に昭和3年に建てられた水道開通記念碑が置かれています。

主銘は「水道記念」で、下部に発起人の連名が各人の寄付金額と合わせて縦に刻まれています。

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刻銘「昭和三年八月開通(1928) / 水道記念 / 發起人 金六十六円吉沢万次郎 金五十二円佐藤勝太郎 金四十九円佐藤万次郎 金四十五円繁田岩吉 金四十四円吉村安太郎 金四十三円佐藤七三郎 金三十六円吉谷己之 金三十三円三上万之 金三十三円繁田巳之助 金十九円佐藤寅吉 金十三円米田吉之助 金五円繁田岩男 測量人三浦弥一郎」※吉沢万次郎氏は東目屋村(当時)の村議会議員を務めた人物。

自然石型

 

青森県弘前市吉川字村元21-2の吉川研修会館(訪問日:同上)

水道開通記念碑からやや下った場所にある吉川研修会館の敷地内に、道路に面した1基の石碑が建立されています。集落の北方を流れる岩木川に架かる吉川橋と周辺道路両方の改修工事の完了時に建てられた記念碑です。

確認できる紀年銘は大正後期から昭和前期のものですが、とてもその年代に建てられたとは思えない見た目ですので、平成後期ごろになって再建されたものではないかと思われます。恐らく背面にその旨が刻まれているはずですので再訪時に確認したいと思います。

f:id:nagatorowo2:20250722180353j:image吉川橋並道路改修記念碑

刻銘「橋大正十二年十二月竣工(1923) / 道路昭和廿七年十一月(1952) / 東目屋村長伴一衛 / 八十六翁松堂書 / 委員三浦弥一郎(ほか交名9名略)順不同 / 竣工竣工吉川橋並道路改修記念碑」※松堂は高山松堂ヵ。

半加工自然石型

 

水道開通記念碑の所在地

 

吉川橋並道路改修記念碑の所在地