青森県つがる市木造濁川字浅井12の路傍(訪問日:令和5年9月20日)

中ノ川承水路に沿って家屋が建ち並ぶ中の林集落。その北端に位置する場所に3基の石塔が並んでいます。
右端に置かれた石塔は碑面に「水虎大神」と刻んでいる石版刻字型の水虎様です。広瀬伸著(2017)『水虎様への旅 - 津軽の水土文化』140頁には同型の水虎様の所在地や、それに刻まれた文言などが記載された表が載っていて、同じく水虎大神と刻んだ明治十九年六月二十一日造立の石塔があることが報告されています。
しかしながら、その所在地は不明であり、河上一雄先生が著した「水虎信仰」(大島建彦編『河童』所収)に報告されたものを記載したとのこと。
今回掲載する水虎様がその所在不明の水虎大神塔ではないかと思いましたが、それと異なる紀年銘が刻まれていることから別の石塔と分かりました。撮影当時は「大発見だ!」と思い、かなりウキウキしていたので少し残念でした。
ちなみに『津軽半島の民俗』第1次報告、第2次報告の両方にもスイコサマ信仰の内容に御神体の形式として、「水虎大神」と石に刻したものという分類がなされています。
水虎様(水神塔、水虎大神塔)
刻銘「明治三十一年戊四月二十一日(1898) / 村中 / 水虎大神」
自然石型
刻銘「大正八年旧六月二十三日(1919) / 中の林村中 / 百万遍」
自然石型
血盆経供養塔
刻銘「大正四年六月廿三日(1915) / 小高タネ建之 / 為願以此功徳普施諸女人同出血盆池往生安楽国」
原刻字「爲願以此功徳普施諸女人同出血盆池往生安樂國」
自然石型
所在地 40.82018761211398, 140.35963662677636




