旧岩木町域にある五代集落から西に少し行った場所に位置する蔵王集落のほぼ中央部に旧標識が立っています。青緑色の屋根の建物(蔵ヵ)のすぐそばです。
若干手前に傾斜し、電柱に寄りかかるように立っています。
近くで見てみるとところどころ鯖付いてはいるものの、全体的な状態は良好であることが分かります。これまでいくつか旧標識は見てきましたが、それらと比べてもだいぶ保存状態がよろしいです。
「速度制限 35km/h SPEED LIMIT」と記してあります。速度制限の指導標識です。
津軽地方ではこういった旧標識はあまり数が多くなく、数枚確認されているだけとのこと。以前、こちらをX(旧Twitter)に載せたところ反響があり、識者からデータベース等には載っていない新発見の個体である可能性が高いとの情報をいただきました。
背後はこんな感じ。支柱は完全に錆びついてしまっています。標識本体の背面(裏面)の鯖は表面と同様に軽度に留まっています。


周囲の環境。人家も多く、若干のカーブになっている地点ですので、スピードを出しすぎて人身・衝突といった交通事故が起こらないよう警告するため本標識は設置されたものと思われます。
先述したように旧標識は津軽では珍しい代物ですので、これからも末長く保存されて欲しいです。
所在地



