石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

三重県の庚申塔 #11(松阪市日野町・善福寺)

三重県松阪市日野町の善福寺(訪問日:2024年8月15日)f:id:nagatorowo2:20240909181803j:image八雲神社の旧別当寺です。縁切不動明王を祀っていることでも知られています。f:id:nagatorowo2:20240909181807j:image本堂の右手前に庚申堂が建っています。俗に大変なご利益のあるという北向きの庚申さんです。f:id:nagatorowo2:20240909181811j:image「北向庚申堂」扁額
中には青面金剛主尊の庚申塔が納められています。f:id:nagatorowo2:20240909181819j:image青面金剛庚申塔

刻銘「(銘不詳)」

御尊容(立像、一面六臂、宝剣・ショケラ型、舟形光背型)、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、髑髏、三叉戟、矢、宝輪、弓)f:id:nagatorowo2:20240909181759j:image三猿像f:id:nagatorowo2:20240909181755j:image塔の手前には円形に束ねられた手製のくくり猿がお供えされていました。この形式はちょっと珍しいと思います。
f:id:nagatorowo2:20240909181823j:image実は①の背後にはもう1基青面金剛庚申塔(②)があるのですが、開扉もできませんし、できたとしても移動が難しいので撮影不可能でした。

恐らく、こちらが旧塔で風化してきたために①を再建塔として造立したものと思われます。
f:id:nagatorowo2:20240909181816j:image堂のそばには廻国供養塔があります。「大乗妙典六十六部供養塔」と刻んであります。紀年銘は確認するのを怠ってしまい分かりません。

善福寺の所在地