石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

東京23区の庚申塔 #326(大田区矢口2丁目・小堂)

東京都大田区矢口2丁目の小堂(訪問日:2025年2月22日)f:id:nagatorowo2:20250224133143j:image2023年訪問時は日が没する寸前でほぼ真っ暗でしたので再訪。

矢口南交差点の北方、武蔵新田商店街の希望門下にこけら葺きのお堂が建立されています。中に2基の石仏を祀っており、左手が青面金剛主尊の庚申塔、右手が阿弥陀如来像主尊の念仏供養塔です。後者は腕部が欠けているため阿弥陀如来か釈迦如来かは明確に判別できません。
f:id:nagatorowo2:20250224133135j:image堂内の張り紙には世話人会という組織が本堂を管理していることが示唆されています。

ご奉納者様各位

この度、御社の修繕に伴い花瓶、千羽鶴等を、ご志納頂きました物は、お焚上げをし整理させて頂きます。

阿弥陀如来尊・庚申尊世話人

 


f:id:nagatorowo2:20250224133122j:image青面金剛庚申塔

刻銘「元文五庚□□十月□〜□(1740) / 六江領矢口□〜□願主□〜□ / 奉建立庚□〜□」
f:id:nagatorowo2:20250224133131j:image御尊容(立像、一面六臂、駒型(舟形光背型との折衷))、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、蛇、瓔珞髑髏、宝剣、ショケラ、三叉戟、矢、宝輪、弓)
f:id:nagatorowo2:20250224133139j:image二鶏像、一邪鬼像、三猿像


f:id:nagatorowo2:20250224133126j:image阿弥陀如来像念仏供養塔

刻銘「延寶六戊午年八月十日(1678) / 同行十八人 / 奉造立念佛供養」

御尊容(立像、舟形光背型)、その他像容・彫像(円形光背)

小堂の所在地