石仏石神を求めて

おもに石仏・石神などの石造物を探訪

中幡庚申塔(渋谷区幡ケ谷3丁目・中幡庚申堂)東京23区の庚申塔 #458

東京都渋谷区幡ケ谷3丁目33-1の中幡庚申堂(訪問日:令和7年6月18日)

f:id:nagatorowo2:20250711163442j:image幡ヶ谷第三公園の北方、中幡ヶ谷道に接続する道の三叉路に立派な玉垣を備えた堂宇が建立されています。このお堂は青面金剛を刻んだ石仏を祀る庚申堂で、中幡庚申堂と呼ばれます。

f:id:nagatorowo2:20250711163429j:image石段脇の植え込みに解説板がありました。

解説板 庚申塔馬頭観音 幡ヶ谷三丁目33番
 堂内には庚申塔がまつられています。ここの庚申塔は、天邪鬼をふまえた六臂(手)の青面金剛立像で、庚申講の人々によって、明治五年(一八七二)に造立されたものです。庚申講とは、昔の暦に使わわれた庚申の夜、講の人々が集まり、念仏を唱えながら夜明けを待つ信仰で、無病息災を祈りました。
 また、青面金剛像は恐ろしい疫病から村人を守ってくれるものと信じられていました。
 庚申堂の右前に、馬頭観音を刻んだ石碑があります。これは観音菩薩の一形態であり、農村時代には農耕や運搬に重要な役割を果たす馬を守ってくれるものと信じられ、大正十一年(一九二二)に造立されたものです。
 二体とも造立の年代が比較的に新しいことから、江戸時代にはじまったこれらの信仰が長く続けられてきたことがわかります。
 平成五年六月八日に、庚申塔建立百二十年を記念して、老朽化したお堂は、新しく建て替えられました。地域の方々の厚い信仰心により、今日に至るまで庚申塔は、大切に守られているのです。
渋谷区教育委員会

 

f:id:nagatorowo2:20250711163419j:image一対の赤提灯には「奉納中幡庚申塔」と記されています。鉄柵越しに堂内に祀られた庚申塔が見えています。


f:id:nagatorowo2:20250711163433j:image青面金剛庚申塔

刻銘「明治五申年四月(1872)」※赤文字は東京都渋谷区教育委員会編『渋谷区の文化財 庚申塔・道しるべ編』参照。
f:id:nagatorowo2:20250711163414j:image御尊容(立像、一面六臂、駒型)、その他像容・彫像(日天月天、瑞雲、髑髏瓔珞、宝剣、ショケラ、三叉戟、矢、宝輪、弓)
f:id:nagatorowo2:20250711163422j:image一邪鬼像と標準型三猿像ヵ


f:id:nagatorowo2:20250711163438j:image賽銭箱には題経寺の寺紋である雷紋があしらわれています。

 

堂の脇にはひっそりと馬頭観音塔が安置されています。

f:id:nagatorowo2:20250711163425j:image馬頭観音

刻銘「大正十一年八月二十九日(1922) / 今川氏 / 馬頭觀世音」

自然石型

 

中幡庚申堂の所在地